【必読】「借入金=悪」は誤解!利益で返すべき借金・返さなくていい借金の見極め方

はじめに

「借入金はできるだけ早く返さなければならない」
「借金を減らすことが経営の成功につながる」

こう考えている経営者の方は多いのではないでしょうか?
しかし、実はこの考え方こそが 資金繰りを苦しくし、経営を圧迫する原因 になっているのです。

借入金には 「利益で返すもの」と「利益以外で返すもの」 の2種類があります。
この違いを理解せずに、すべての借入金を利益で返そうとすると、
・ 必要以上に利益目標を高く設定してしまう
・ 返済を優先しすぎて、手元資金が不足する
・ 事業成長のチャンスを逃してしまう
といった 大きな経営リスク を抱えることになります。

本記事では、借入金を 正しく分類し、適切に管理する方法 について詳しく解説します。
これを理解すれば、資金繰りに悩むことなく、成長戦略に集中できる経営 が実現できるはずです。

では、一緒に見ていきましょう!

利益以外で返す借入金とは?(正常運転資金・現預金との関係)

「借入金は利益で返さなければならない」と思い込んでいると、
実は 本来返す必要のない借入金 まで無理して返済しようとしてしまいます。

では、「利益で返さなくてもよい借入金」とは何か?
具体的には 「正常運転資金」と「現預金」に対応する借入金」 がこれにあたります。


正常運転資金とは?

正常運転資金 とは、仕入れの支払いと売上の入金の 時間差を埋めるための資金 です。

例えば、
✅ 仕入れの支払いは「先」なのに、売上の入金は「後」になる
✅ その間の資金繰りをカバーするために借入をする

つまり、この 正常運転資金に見合う借入金は、いずれ売上が入金されれば返せるもの です。

📌 ポイント!
✔ 正常運転資金に見合う借入金は、売上が入ってくることで自然に返済できる
✔ したがって、利益を生み出して返す必要はない

この借入金は「返済しなくてもいい」という意味ではなく、
「返済を利益でまかなう必要がない=無理して利益目標を上げる必要がない」ということです。


現預金に見合う借入金とは?

会社の 手元に十分な現金(現預金)がある場合、その分の借入金も利益で返す必要はありません。

例えば、
✅ 1,000万円の借入金があるが、同額の現金(現預金)もある
✅ いつでもその現金で返済できる状態
✅ つまり、この借入金は「利益を生まなくても返せる」

特に 退職金積立の保険や、すぐに現金化できる資産 も考慮すると、
利益で返す必要のない借入金は意外と多いことがわかります。


利益以外で返す借入金の特徴まとめ

借入金の種類返済原資具体例
正常運転資金の借入売掛金・在庫売掛金が入金されると返せる
現預金に見合う借入会社の現金いつでも現金で返せる
短期間で現金化できる資産保険積立金・短期投資3日以内に解約すれば資金化可能

このように、すべての借入金を利益で返さなければならないわけではない ということを理解するだけで、
「借金=悪」という誤解を解消し、無理な経営方針を立てることを防げます。

利益で返す借入金とは?(設備投資・長期負債の返済計画)

前回は、「利益で返さなくてもいい借入金」について解説しました。
では、逆に 「利益で返さなければならない借入金」とは何か? について見ていきましょう。


利益で返すべき借入金の種類

以下のような借入金は 「将来の利益」から返済する必要があります。

1️⃣ 設備投資のための借入
2️⃣ 長期負債(銀行借入など)の返済資金

これらは 売掛金や在庫の回収ではまかなえないため、しっかりと利益を上げて返済する必要があります。


1. 設備投資のための借入

✅ 工場の新設、機械の導入、オフィスの拡張など、大きな投資をするときに借りるお金
✅ 設備そのものはすぐに現金化できないため、売掛金や在庫のように簡単には返済できない
✅ その設備を活用して 利益を生み出し、その利益から返済する必要がある

📌 ポイント!
✔ 設備投資は「将来の利益を増やすための投資」
✔ しかし、利益が増えなければ借入返済が負担になるリスクもある
✔ 返済期間(ローンの長さ)と利益の見込みを慎重に計算する


2. 長期負債(銀行借入など)の返済資金

✅ 設備投資だけでなく、企業の成長や安定運営のために銀行から借りる長期借入
✅ 運転資金の補填や、新規事業の立ち上げなどに使われることが多い
利益を出して、その利益で返済しなければならない

📌 ポイント!
✔ 長期借入は、返済計画をしっかり立てないと資金繰りが悪化する
✔ 「減価償却費+利益」で返済計画を組むのが基本
設備投資の返済は「減価償却費」を考慮するのがコツ


利益で返す借入金の計算方法(必要利益の算出)

では、「うちの会社はいくら利益を出せばいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
その答えは、次の計算式で求められます。

✅ 最低限必要な経常利益の計算式

(利益で返す借入金の年間返済額-減価償却費)÷0.7=必要な経常利益(利益で返す借入金の年間返済額 - 減価償却費) ÷ 0.7 = 必要な経常利益(利益で返す借入金の年間返済額-減価償却費)÷0.7=必要な経常利益

📌 計算のポイント
減価償却費を引く → 設備投資の返済は減価償却費でカバーできる部分もある
税金を考慮する(0.7で割る) → 企業は利益に対して約30%の税金を払うため、税引き後の利益で返済する計算をする

例:
年間の返済額が 1,000万円、減価償却費が 300万円 の場合、(1000−300)÷0.7=1,000万円(1000 - 300) ÷ 0.7 = 1,000万円(1000−300)÷0.7=1,000万円

つまり、最低1,000万円の経常利益を出さないと、この借入金の返済は苦しくなる ということです。


利益で返す借入金の特徴まとめ

借入金の種類返済原資具体例
設備投資の借入利益+減価償却費工場新設、機械導入、オフィス拡張
長期負債(銀行借入)利益事業成長・新規事業のための借入

利益で返す借入金をどう管理すべきか?

利益で返す借入金は、会社の将来に大きな影響を与えます。
そのため、次のような経営方針を持つことが重要です。

借入の目的を明確にする(事業拡大なのか、資金繰りなのか)
必要利益を事前に計算する(返済に必要な利益目標を設定する)
減価償却を考慮した資金計画を立てる(キャッシュフローを見ながら返済計画を組む)
銀行との関係を良好に保つ(借り換えや金利交渉の余地を持つ)


まとめ

1️⃣ 利益で返さなくてもよい借入金(運転資金・現預金に見合う借入)
売掛金の回収や手元資金でまかなえるので、利益を生む必要がない

2️⃣ 利益で返さなければならない借入金(設備投資・長期負債)
将来の利益から返済する必要があるので、経営計画が重要

この違いを理解し、借入金の返済戦略を最適化することが、経営の成功につながります!

借入金の管理と経営方針の立て方

借入金は「利益で返すもの」と「利益以外で返すもの」に分けられるとわかりましたね。
では、経営者として この2種類の借入金にどう向き合うべきか?
つまり、どのような 経営方針 を持つべきかについて解説します。


1. 利益以外で返す借入金(運転資金・現預金に見合う借入)への経営方針

💡 基本方針:「返すことを急がない」

運転資金や現預金に見合う借入金は、 売掛金や在庫が回れば自動的に返せる資金 です。
このため、無理に返済を急ぐ必要はありません。

適切な運転資金を確保する
→ 仕入れと売上の時間差を埋めるため、必要な額は確保しておく
借りすぎには注意する
→ 過剰な借入は金利負担を増やすため、適正額を把握する
返済よりも手元資金の確保を優先する
→ 返しすぎると、資金繰りが悪化するリスクがある

📌 具体的なアクションプラン
銀行からの提案で焦って返済を増やさない
運転資金の適正額を定期的に見直す(売掛金・在庫の状況をチェック)
経営が安定している間に「返済しやすい借入」に組み替える(当座貸越など)


2. 利益で返す借入金(設備投資・長期負債)への経営方針

💡 基本方針:「計画的に利益を生み出して返済する」

利益で返済する必要のある借入金は、適切な利益目標を設定することが最重要 です。

設備投資の効果をシミュレーションする
→ 借入金が生み出す利益が、返済額を上回るか?
返済計画と利益目標を明確にする
→ 計算式:「(年間返済額-減価償却費) ÷ 0.7 = 必要経常利益」
返済期間を慎重に設定する
→ 事業成長に合わせて、無理のない返済スケジュールを組む

📌 具体的なアクションプラン
設備投資前に必ず事業計画を作成する(「借入額に見合う利益を生めるか?」を検証)
返済額が会社のキャッシュフローを圧迫しないようにする
減価償却をうまく活用し、税負担を軽減する(税理士と相談)


3. 借入金管理のチェックリスト

✔ 借入金を「利益で返すもの」と「利益以外で返すもの」に分類しているか?
✔ 運転資金に見合う借入金は「急いで返済しない」方針になっているか?
✔ 利益で返済する借入金の「必要利益」を計算し、目標を設定しているか?
✔ 設備投資の借入は、本当に会社の成長につながるものか?
✔ 無理な返済計画になっていないか?

この5つを定期的に見直せば、借入金に振り回されることなく、健全な経営ができます。


まとめ:借入金管理のポイント

1️⃣ 運転資金の借入金は返済を急がず、手元資金を確保する
2️⃣ 設備投資の借入金は、利益を生み出す前提で計画的に返済する
3️⃣ 必要利益を事前に計算し、無理な目標を立てない
4️⃣ 銀行との関係を良好に保ち、柔軟な借入管理を心がける

次のセクションでは、「間違った借入金の考え方が引き起こす経営リスク」 について解説します。

間違った借入金の考え方が引き起こす経営リスク

ここまでで、「借入金には利益で返すものと利益以外で返すものがある」ことを解説しました。
しかし、間違った借入金の考え方をすると 経営に深刻なダメージ を与えます。
最後に、「よくある間違い」とその対策を紹介します。


❌ 間違い①:すべての借入金を利益で返そうとする

【よくあるケース】
✅ 運転資金の借入も、利益で返さなければならないと思い込む
✅ 売掛金の回収で返済できるはずの借入まで、利益目標に組み込む
✅ 経営が過剰なプレッシャーになり、利益圧迫・資金繰り悪化につながる

📌 対策
✔ 運転資金の借入は「返済を急がなくてもよい」と理解する
✔ 利益で返すべき借入金(設備投資・長期負債)を明確にする


❌ 間違い②:借入金を減らすことが最優先になる

【よくあるケース】
✅ 「借金は悪」と考え、とにかく返済を最優先にする
✅ 手元の資金が不足し、運転資金が回らなくなる
✅ 新規投資の余裕がなくなり、事業成長が止まる

📌 対策
✔ 借入金は「必要なもの」として適切に管理する
✔ 無理な返済をせず、手元資金の余裕を優先する
✔ 銀行と良好な関係を保ち、必要な資金を適切に調達できる状態を維持する


❌ 間違い③:銀行の提案を断りすぎる

【よくあるケース】
✅ 銀行が「借りませんか?」と提案しても、「借金は増やしたくない」と断る
✅ 実際には資金繰りがギリギリで、急な支払いに対応できない
✅ いざ資金が必要になったとき、銀行が融資を渋る

📌 対策
✔ 借入は「余裕を持って」行う(資金繰りが苦しくなってからでは遅い)
✔ 銀行と信頼関係を築き、適切な資金調達を行う
✔ 必要のない借入は断ってもよいが、事業成長に必要な資金は前向きに検討する


❌ 間違い④:借入金の種類を理解せずに借りる

【よくあるケース】
✅ 短期の資金不足を、長期借入(設備投資向け)でカバーしようとする
✅ 逆に、長期投資を短期借入でまかなおうとして資金繰りが悪化する

📌 対策
✔ 短期資金(運転資金)は短期借入で調達する
✔ 長期投資(設備投資)は長期借入で対応する
✔ 借入金の種類と目的を一致させることが重要


❌ 間違い⑤:利益目標を借入金の全額返済に合わせる

【よくあるケース】
✅ 借入金の総額を「何年でゼロにするか?」という視点で利益目標を決める
✅ 無理な利益目標を設定し、社員に過剰なプレッシャーをかける
✅ 事業拡大の余裕がなくなり、成長が止まる

📌 対策
✔ 借入金の全額返済を目標にせず、「適切な返済計画」を立てる
✔ 会社の成長に必要な資金を確保しつつ、無理のない返済スケジュールを組む
✔ 返済目標よりも、安定したキャッシュフローを維持することが最優先


まとめ:借入金管理の成功法則

借入金を「利益で返すもの」と「利益以外で返すもの」に分類する
運転資金の借入は無理に返済せず、資金繰りの安定を優先する
設備投資の借入は、利益を生み出す前提で慎重に計画する
銀行との関係を良好に保ち、資金調達の選択肢を増やす
無理な返済目標を設定せず、長期的な視点で経営を行う


「借入金=悪」という考え方をやめ、
「どう管理するか?」という視点を持つことが、成功する経営者のカギです。

借入金に振り回されず、資金を上手に活用して 「攻めの経営」 を実践しましょう!

おわりに

借入金は経営者にとって避けて通れないものですが、すべてを「利益で返すべきもの」と考えると、無駄なプレッシャーを抱え、経営が苦しくなります。

大切なのは、借入金を「利益で返すもの」と「利益以外で返すもの」に正しく分類し、それぞれに合った管理を行うこと です。
運転資金や現預金に見合う借入金 は、無理に返済せず、手元資金の確保を優先する
設備投資や長期負債の借入金 は、事業成長と利益計画をしっかり立てて返済する

この基本を押さえるだけで、資金繰りの余裕が生まれ、経営の選択肢が広がります。
借入金に振り回されるのではなく、借入金を経営の武器として活用する 発想に切り替えましょう。

本記事の内容を参考に、あなたの会社にとって最適な資金管理を実践していただければ幸いです。
健全な資金繰りで、未来の成長をしっかりと築いていきましょう!

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