【徹底解説】銀行融資を有利に!信用保証協会の活用とプロパー融資への移行戦略

目次

はじめに

「銀行からの融資を受けたいけれど、なかなか審査が通らない…」
「どのように資金調達を進めればいいのかわからない…」

こうした悩みを抱えている経営者の方は多いのではないでしょうか?

資金調達は 事業を成長させる上で欠かせない要素 です。しかし、安易にお金を借りてしまうと、後々 「資金繰りが厳しくなる」「追加の融資が受けられない」 といったリスクを抱えることになりかねません。

本記事では、信用保証協会の仕組み から プロパー融資との違い、さらには 銀行との交渉術 まで、資金調達を成功させるための戦略 を詳しく解説します。

また、信用保証協会付き融資についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

信用保証協会付き融資とプロパー融資、どちらを選ぶべきか?
銀行とどう交渉すれば有利に資金調達できるのか?

これらの疑問を解決し、あなたの会社の資金調達力を最大化するためのヒント をお届けします。

ぜひ最後までお読みいただき、戦略的に資金調達を進めるための知識を身につけてください!

信用保証協会とは何か?(基本の仕組み)

1. 信用保証協会の役割とは?

企業が銀行や信用金庫から融資を受ける際、「信用が不足している」と判断されると、融資が受けにくくなることがあります。そんなときに役立つのが「信用保証協会」です。信用保証協会は、企業が銀行から借りたお金を返済できなくなった場合に、企業に代わって銀行へ支払いを行う仕組みを提供します。これを「代位弁済(だいいべんさい)」と呼びます。

つまり、信用保証協会は「保証人」の役割を果たし、銀行に対して「この企業には信用があるから、お金を貸しても大丈夫ですよ」と太鼓判を押してくれる存在なのです。

2. ただし借金がチャラになるわけではない!

ここで注意したいのは、信用保証協会が代位弁済をしても「借金が帳消しになるわけではない」ということです。信用保証協会が銀行へ返済を肩代わりした場合、今度は企業が信用保証協会に対して返済をしていくことになります。つまり、支払先が銀行から信用保証協会に変わるだけで、借金の義務自体は残るのです。

3. 保証料を支払う必要がある

信用保証協会の保証を受けるためには、「保証料」というコストが発生します。これはいわば「保険料」のようなもので、企業が融資を受ける際に、一定の料率で支払う必要があります。この保証料は、融資金額や企業の信用状況などによって変動します。

4. 保証の種類

信用保証協会の保証には大きく分けて以下の2種類があります。

  • 一般保証:通常の信用保証制度で、銀行はリスクの2割を負担し、残り8割を信用保証協会が保証する。
  • セーフティネット保証:経済危機や災害時に特別に用意される保証制度で、信用保証協会が100%保証をする。

セーフティネット保証が適用されると、銀行はリスクゼロで融資ができるため、通常よりも融資が受けやすくなる傾向にあります。

信用保証協会の保証枠とその活用方法

1. 信用保証協会の「保証枠」とは?

信用保証協会を利用できる融資額には上限が設定されています。これを「保証枠」と呼びます。保証枠の上限は以下のようになっています。

  • 最大2億8,000万円(不動産担保ありの場合)
  • 無担保の場合は最大8,000万円

多くの中小企業は不動産担保を持っていないため、実際の上限は 8,000万円 となるケースが一般的です。この枠をどう活用するかが、資金調達の成功を左右します。

2. 保証枠の使い方を誤ると後で困る

信用保証協会の保証枠は「無限」ではなく、使えば使うほど残りの枠が少なくなります。これは「クレジットカードの利用枠」と似ていて、一度使った枠は返済しない限り減り続けるものです。

例えば、すでに4,000万円の信用保証付き融資を受けている場合、残りの保証枠は 8,000万円 − 4,000万円 = 4,000万円 です。つまり、新たに保証付き融資を受けられるのは 最大4,000万円 までとなります。

3. どんな場面で信用保証協会を活用すべきか?

保証枠を戦略的に活用するには、「どのタイミングで使うか」が重要です。以下のような場合には、保証協会の利用が適していると言えます。

(1)創業から5年以内の企業

創業間もない企業は、決算書の実績が少ないため、銀行からの信用が得にくいです。このため、保証協会の保証をつけることで融資を受けやすくなります。

(2)新しい銀行や信用金庫と初めて取引する場合

銀行側は初めて取引する企業には慎重になります。そのため、最初は保証協会付き融資で関係を築き、実績を作った後にプロパー融資へ移行するのが賢い方法です。

(3)赤字決算の直後

一時的に業績が悪化し、銀行が慎重になる場合でも、信用保証協会の保証があれば資金調達が可能になります。

4. 保証枠の適切な管理が重要

保証協会の枠を無計画に使ってしまうと、本当に必要なときに使えなくなるリスクがあります。そのため、以下のような管理を徹底しましょう。

現在の保証枠の利用状況を把握する
できるだけプロパー融資を増やして保証枠を温存する
保証枠を維持するために少額でも定期的に利用する

このように戦略的に保証枠を活用することで、資金調達の選択肢を広げることができます。

信用保証協会を活用するメリット・デメリット

信用保証協会の制度は、企業の資金調達を円滑にするために設けられていますが、使い方によっては思わぬデメリットも発生します。ここでは、信用保証協会を活用することの メリットデメリット を整理していきます。

1. 信用保証協会を活用するメリット

(1)融資を受けやすくなる

銀行は融資の際に「貸し倒れリスク」を最も気にします。信用保証協会の保証があれば、そのリスクが大幅に軽減されるため、銀行は融資をしやすくなります。特に、創業期の企業や財務状況が弱い企業 にとっては、大きな助けになります。

(2)比較的低金利で借りられる

信用保証協会付きの融資は、銀行にとってリスクが低い分、金利も低めに設定されることが多いです。特に自治体の制度融資を活用すれば、さらに低金利で借りられるケースもあります。

(3)長期間の返済が可能

通常、運転資金の融資は 最長5年 であることが一般的ですが、信用保証協会付き融資の場合、7〜10年の長期間返済 が可能なケースもあります。これにより、毎月の返済負担を軽減することができます。

(4)万が一のリスクヘッジになる

信用保証協会付き融資を活用しておけば、経済危機や業績悪化などの緊急事態でも、追加融資の可能性が高まります。保証協会の実績を作っておくことで、いざというときの資金調達をスムーズに行うことができます。


2. 信用保証協会を活用するデメリット

(1)保証料が発生する

信用保証協会を利用する際には、「保証料」を支払う必要があります。保証料の料率は、企業の信用力や借入額によって変わりますが、金利と別にコストがかかる ため、長期で借りるほどトータルコストが高くなります。

(2)保証枠に上限がある

すでに解説したように、保証枠には上限があり 無担保で最大8,000万円 までしか利用できません。一度枠を使い切ると、新たに保証付き融資を受けることが難しくなるため、計画的な利用が求められます。

(3)プロパー融資を受けにくくなる

信用保証協会の融資に依存しすぎると、銀行は「この会社は保証協会なしでは融資できない」と判断し、プロパー融資(保証なしの融資)を受けにくくなることがあります。その結果、銀行との本当の信用関係が築けない というデメリットがあります。

(4)最終的に返済義務が残る

信用保証協会が代位弁済(返済の肩代わり)をした場合でも、企業は保証協会に対して返済義務を負います。「保証協会が払ってくれるから安心」ではなく、返済先が変わるだけ という点をしっかり理解しておく必要があります。

(5)銀行の担当者が企業を深く理解しない可能性がある

信用保証協会付き融資を使う銀行は、「保証協会が保証してくれるなら貸しても問題ない」という姿勢になりがちです。その結果、銀行が企業の事業内容や財務状況を深く分析せず、表面的な融資対応 になってしまうリスクがあります。


3. まとめ:信用保証協会の融資は「戦略的に活用」するべき

信用保証協会の制度は 「企業にとって便利な資金調達手段」 ですが、無計画に使うと 「いざというときに融資を受けられない」 という事態にもなりかねません。

  • 短期的に資金が必要な場合は利用する
  • 保証枠を無駄に使いすぎず、プロパー融資とのバランスを取る
  • 長期的には銀行との信用を築き、プロパー融資の割合を増やす

このように、メリットとデメリットをしっかり理解しながら、賢く活用していくことが重要です。

プロパー融資との違いと戦略的な活用方法

1. プロパー融資とは?

プロパー融資とは、信用保証協会の保証をつけずに、銀行が直接企業に融資を行う ものです。つまり、銀行自身が「この企業は信用できる」と判断し、リスクを取って貸し出す融資のことを指します。

プロパー融資は、信用保証協会付き融資と比べて 企業と銀行の本当の信頼関係を築くことができる という点で、長期的に事業を成長させるうえで重要な資金調達手段となります。


2. 信用保証協会付き融資とプロパー融資の違い

項目信用保証協会付き融資プロパー融資
保証人信用保証協会が保証なし(企業の信用のみ)
銀行のリスク低い(最大80〜100%保証)高い(企業の信用のみで判断)
融資の通りやすさ通りやすい企業の信用力次第
金利低め(保証があるため)やや高め(銀行がリスクを負うため)
保証料ありなし
融資限度額無担保で最大8,000万円企業の信用力や担保次第
銀行との関係性表面的になりがち長期的な信頼関係を築ける

このように、信用保証協会付き融資は 「銀行にとってリスクが少ない」 一方で、プロパー融資は 「企業と銀行の本当の信頼関係を築く手段」 になります。


3. プロパー融資を増やすメリット

(1)保証枠を温存できる

信用保証協会の保証枠(無担保で8,000万円)は限られているため、プロパー融資を増やすことで、緊急時に備えて保証枠を残しておくことができる

(2)銀行との信用関係が強化される

プロパー融資を受けることで、銀行は「この会社には信用がある」と評価し、今後の資金調達がしやすくなる。

(3)保証料がかからないため、総コストを抑えられる

信用保証協会の保証付き融資は保証料がかかるため、長期間借りる場合にはプロパー融資の方がトータルのコストが安くなることがある。

(4)銀行のサポートを受けやすくなる

プロパー融資を受けていると、銀行は企業の経営に関心を持つようになり、事業計画のアドバイスや追加融資の提案をしてくれることが多くなる。


4. プロパー融資を引き出すための戦略

(1)銀行との取引実績を積む

最初は信用保証協会付き融資を活用しながら、返済実績を作ることで銀行との信用を築く。返済遅延がないことを証明することで、銀行もプロパー融資を検討しやすくなる。

(2)定期的に決算書や試算表を提出する

銀行に対して 財務状況を積極的に開示 し、経営状況を理解してもらうことで、プロパー融資の提案を受けやすくなる。

(3)一部プロパー融資を含めた借り入れを提案する

いきなり「すべてプロパー融資にしてください」と交渉するのではなく、「保証付きとプロパーの両方を組み合わせて借りられませんか?」 と提案すると、銀行も応じやすい。

(4)複数の銀行と取引をする

1つの銀行に依存せず、信用金庫や地方銀行など複数の金融機関と取引 することで、プロパー融資の選択肢を広げる。


5. 保証協会付き融資とプロパー融資のバランスが重要

短期的に資金調達が必要な場合は、信用保証協会を活用
長期的にはプロパー融資を増やして、銀行との信頼関係を強化
保証枠を温存しながら、緊急時に備えた資金調達戦略を立てる

このように、信用保証協会付き融資とプロパー融資を バランスよく活用する ことで、資金調達の選択肢を増やし、企業の成長を加速させることができます。



銀行交渉のポイントと資金調達の最適化

信用保証協会付き融資とプロパー融資をバランスよく活用するには、銀行との交渉力 が不可欠です。ここでは、銀行交渉を有利に進め、最適な資金調達を実現するためのポイントを解説します。


1. 銀行員の心理を理解する

銀行員も「人」です。彼らには 「ノルマ」 がありますし、組織の方針に従わなければならないため、交渉の際には 銀行側の立場を理解することが重要 です。

信用保証協会付き融資を好む銀行員が多い
 ➡ 理由:リスクが少なく、支店長決済で済むため手間がかからない。

プロパー融資は決裁が必要なため敬遠されがち
 ➡ 理由:本部審査が必要で、リスクが高くなるため慎重になる。

銀行員は、企業の事業内容や強みを深く理解していないことが多い
 ➡ 理由:保証協会に審査を任せることで、企業の詳細を調査する手間を省いている。

このような銀行員の心理を理解した上で、適切に交渉を進めることが重要です。


2. 銀行交渉の3つのポイント

(1)プロパー融資を引き出すために「一言」付け加える

銀行員は保証協会付き融資を提案してくることが多いですが、交渉時に 「プロパーでの融資は難しいですか?」 と一言加えるだけで、選択肢が広がります。

交渉の例:「今回の融資についてですが、プロパーでの対応は可能でしょうか?また、部分的にプロパー融資を組み込むことはできますか?」

このように、保証協会付き融資とプロパー融資の組み合わせを提案することで、銀行側も柔軟に対応しやすくなります。


(2)銀行員の「能力」を見極める

銀行員の中には、財務分析のスキルが低く、保証協会付き融資しか提案できない人もいます。

見極めのポイント
決算書をしっかり分析しているか?
自社の強みや事業内容を理解しているか?
プロパー融資の可能性について積極的に考えてくれるか?

もし、担当者が毎回「保証協会付き融資」しか提案してこない場合は、上司(支店長)と直接話すか、別の銀行との取引を検討しましょう。


(3)銀行を「競争」させる

銀行は競争相手がいると、より良い条件を提示してくる傾向があります。

具体的な方法
複数の銀行と取引をする
他行での融資条件を伝える(例:「他の銀行ではプロパーで◯◯円借りられると言われたのですが…」)
定期的に銀行を見直し、条件交渉を行う

銀行との関係を長く続けることも重要ですが、常に最適な資金調達ができるように 選択肢を増やす ことが大切です。


3. 資金調達の最適化戦略

短期的な資金調達には保証協会付き融資を活用
長期的にはプロパー融資の割合を増やして、保証枠を温存
銀行との関係を深め、定期的に条件交渉を行う
銀行を1つに絞らず、複数の金融機関と取引を持つ

このように、保証協会の融資を 「使いすぎない」 ことが重要です。本当に必要なときに保証枠が残っているように、計画的に資金調達を進めましょう。

おわりに

信用保証協会付き融資は、中小企業にとって強力な資金調達手段です。しかし、「使いやすいから」と安易に依存すると、後々の資金調達に影響を及ぼす可能性があります。

本記事で解説したように、保証枠を適切に管理しながら、プロパー融資とのバランスを取ることが重要 です。さらに、銀行との交渉を有利に進めるためには、「プロパー融資を引き出す交渉力」「銀行員の能力を見極める目」 も欠かせません。

資金調達は、会社の成長を左右する重要な要素です。保証協会の保証付き融資とプロパー融資を戦略的に活用し、銀行との良好な関係を築きながら、長期的な資金調達力を高めていきましょう。

「今の借入は本当に最適か?」「保証枠を無駄に使っていないか?」
ぜひ一度、自社の資金調達戦略を見直してみてください!

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