【知らなきゃ損】倒産防止共済の完全ガイド|資金繰りと節税の両立方法とは?

はじめに
「取引先の突然の倒産で、資金繰りが一気に悪化した……」
そんな事態に備えた対策を講じていますか?
中小企業にとって、売掛金の未回収は大きな経営リスク です。特に、売上の大部分を占める主要取引先が突然倒産すると、資金繰りが一気に悪化し、最悪の場合は連鎖倒産につながる可能性もあります。
このような 万が一のリスクに備えるための制度 が 「倒産防止共済(経営セーフティ共済)」 です。
しかし、この共済制度の魅力は、単なる保険ではなく、資金繰りと節税の両面で活用できる点にあります。
- 取引先が倒産した際、売掛金の最大10倍まで借り入れ可能
- 掛金は全額損金算入できるため、節税対策として有効
- 40ヶ月以上積み立てれば、掛けたお金が100%戻ってくる
つまり、資金繰りの安定と節税対策を同時に実現できる 非常に優れた制度なのです。
本記事では、倒産防止共済の 基本的な仕組み や 節税効果の活用方法 に加え、 資金繰りを改善するための具体的なポイント についても詳しく解説します。
また、資金繰りの安定には 決算書の見直し も重要なポイントです。決算書をうまく活用しながら資金繰りを改善する方法については、こちらの記事 で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「節税もしたいけど、利益はしっかり確保したい」
「資金繰りを安定させながら、万が一のリスクにも備えたい」
そんな経営者の方にとって、倒産防止共済は有力な選択肢 となるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
倒産防止共済とは?
あなたの会社が取引先の突然の倒産に巻き込まれ、売掛金が回収できなくなったらどうしますか?
中小企業にとって、資金繰りはまさに生命線。そんな万が一の事態に備えるための制度が 「倒産防止共済」 です。
倒産防止共済の基本情報
✅ 正式名称:「経営セーフティ共済」
✅ 運営機関:中小企業基盤整備機構(国が運営)
✅ 加入対象:1年以上事業を継続している中小企業
✅ 掛金:月額 5,000円~20万円(累計800万円まで)
✅ 受取額:取引先が倒産した際、未回収売掛金の最大10倍まで借り入れ可能
✅ 返済義務:無担保・無保証で借入可能だが、返済が必要
倒産防止共済の仕組み
この制度は 「保険のようで保険でない」 仕組みです。
例えば、毎月掛金を積み立てておき、万が一取引先が倒産した際には、その未回収の売掛金に応じた金額を 無審査で借りることができる というもの。
しかも、掛けたお金は 40ヶ月以上積み立てれば100%戻ってくる ため、資産としての積み立てにもなるのです。
次のセクションでは、倒産防止共済の メリットとデメリット について詳しく解説します!
倒産防止共済のメリットとデメリット
倒産防止共済は、経営者にとって 資金繰りの安定 や 節税対策 に活用できる強力なツールです。しかし、すべての制度にはメリットとデメリットがあります。ここでは、それぞれを整理して解説します。
メリット
- 万が一の倒産リスクに備えられる
取引先が突然倒産すると、売掛金が回収できずに資金繰りが悪化する可能性があります。しかし、倒産防止共済に加入していれば、最大10倍の資金を借り入れできるため、運転資金の確保が可能です。 - 無担保・無保証で借り入れできる
一般的な銀行融資とは異なり、審査なしで借入が可能です。決算書の内容や会社の業績に左右されないため、緊急時にすぐに資金を確保できます。 - 掛金は全額経費計上できる
毎月支払う掛金は、法人税の計算上、 全額損金(経費) にできます。これにより、法人税の負担を軽減することが可能です。 - 解約時に掛金が戻ってくる
40ヶ月以上掛け続ければ、 掛けたお金が100%戻ってくる ため、無駄になりません。これは、一般的な保険商品と比べても大きなメリットです。 - 資産計上されるため、利益を減らさずに節税できる
通常の節税策では、経費として計上すると利益が減少し、財務状況が悪化するリスクがあります。しかし、倒産防止共済は 資産として計上しながら損金扱いが可能 なため、利益を維持しながら節税できます。
デメリット
- 解約すると利益計上される
解約した場合、戻ってきたお金は 収益(利益) として計上されます。そのため、利益が増えてしまい、法人税の負担が増える可能性があります。ただし、業績が悪化しているタイミングで解約すれば、相殺できる場合もあります。 - 最低1年間の事業継続が必要
設立直後の企業や個人事業主は、1年以上経過しないと加入できません。創業したばかりで節税対策を検討している場合、まずは1年間の事業継続を優先する必要があります。 - 倒産しないと借り入れできない
取引先が倒産しない限り、共済からの借入はできません。そのため、単なる資金繰りの改善目的で利用することはできず、本来の目的である「取引先倒産時のリスク回避」に特化した制度です。 - 毎月の掛金負担が発生する
掛金は月額5,000円から最大20万円まで設定できますが、資金繰りが厳しい時期でも支払う必要があります。特に、利益が減少している時期には負担に感じることもあるでしょう。 - すぐに解約すると元本割れする
12ヶ月未満で解約すると、掛金の 80%しか戻ってこない ため、早期解約には注意が必要です。長期間続けることで最大限のメリットを享受できる制度であることを理解しておく必要があります。
まとめ:メリットとデメリットを比較
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 倒産時の対応 | 未回収売掛金の最大10倍を借り入れ可能 | 取引先が倒産しないと借入できない |
| 資金調達 | 無担保・無保証で即座に借り入れ可能 | 毎月の掛金支払いが必要 |
| 節税効果 | 掛金は全額損金算入できる | 解約すると利益計上される |
| 資産性 | 40ヶ月以上で100%戻る | 12ヶ月未満の解約は元本割れ |
| 加入条件 | 中小企業なら基本的に加入可能 | 設立1年未満は加入できない |
倒産防止共済は、資金繰りのリスク対策と節税の両方に活用できる制度ですが、短期間で解約するとメリットが薄れるため、 長期的な視点で運用することが重要 です。
次のセクションでは、 具体的な節税効果の仕組み について詳しく解説します。
節税効果の仕組みをわかりやすく解説
倒産防止共済は、 税金を抑えながら資産を積み立てることができる という点が大きな特徴です。ここでは、節税の仕組みについて、できるだけわかりやすく解説します。
1. 掛金は全額経費になる(損金算入)
倒産防止共済の最大の節税メリットは、 支払った掛金を全額経費(損金)として計上できる ことです。
例えば、以下のようなケースを考えてみましょう。
- 法人の年間利益:1,000万円
- 倒産防止共済の掛金(月額20万円 × 12ヶ月):240万円
この場合、共済に支払った240万円は全額経費になるため、 課税対象の利益が1,000万円 → 760万円に減少 します。その結果、法人税の負担も軽くなります。
| 項目 | 節税前 | 節税後(倒産防止共済利用) |
|---|---|---|
| 年間利益 | 1,000万円 | 760万円 |
| 法人税(実効税率30%で計算) | 300万円 | 228万円 |
| 節税額 | - | 72万円 |
このように、倒産防止共済を活用すると、 法人税・地方税の負担を軽減 することができます。
2. 資産計上されるため、利益を減らさずに節税できる
通常、節税策として「経費を増やす」という方法がありますが、これでは 利益が減少する ため、決算書の見栄えが悪くなります。
しかし、倒産防止共済の場合、掛金は 資産(保険積立金)として計上 されるため、利益を減らさずに節税が可能 です。
これは、金融機関からの評価を維持しつつ、法人税を抑えるために非常に有効な手法といえます。
3. 解約すると戻ってくるが、利益として計上される
倒産防止共済の掛金は、40ヶ月以上積み立てれば 100%戻ってきます(12ヶ月未満で解約すると80%しか戻らないため注意)。
しかし、解約するとその金額は 収益(利益) として計上されるため、一時的に法人税の負担が増える可能性があります。
そこで、多くの経営者が 業績が悪い年に解約して、利益と相殺する という戦略をとっています。
例えば、以下のようなケースを考えます。
- 前年の利益:1,000万円(共済を活用して240万円節税)
- 今年の利益:100万円(業績悪化)
- 倒産防止共済の解約金:500万円
この場合、解約金500万円が利益に計上されますが、もともと今年の利益が100万円しかないため、法人税の負担は最小限に抑えられます。
| 項目 | 解約前 | 解約後 |
|---|---|---|
| 今年の利益 | 100万円 | 600万円(共済解約) |
| 法人税(30%) | 30万円 | 180万円 |
このように、業績が悪い年に解約することで、税負担をコントロールすることが可能になります。
4. 最大800万円まで積み立てられる
倒産防止共済は、最大 800万円 まで積み立てることができます。
仮に毎月20万円ずつ積み立てると、約3年4ヶ月(40ヶ月)で800万円に到達します。この時点で掛金の積み増しはできなくなりますが、そのまま維持することも可能ですし、 業績が悪化したタイミングで解約して資金を回収する こともできます。
まとめ:倒産防止共済の節税効果
| 節税ポイント | 内容 |
|---|---|
| 掛金は全額経費計上 | 毎月の掛金を損金扱いできる |
| 利益を減らさずに節税 | 資産計上されるため、決算書の見栄えが悪くならない |
| 解約時に戻ってくる | 40ヶ月以上積み立てれば100%返金される |
| 解約金は利益計上 | 解約のタイミングを調整すれば税負担を抑えられる |
| 最大800万円まで積み立て可能 | 資産として計上しながら節税対策ができる |
倒産防止共済は、単なるリスク対策だけでなく 戦略的な節税ツール としても非常に優秀です。特に、 決算書を悪化させずに税金を抑えられる という点が大きな魅力です。
次のセクションでは、 資金繰りの改善に役立つポイント について解説します。
資金繰り改善のポイント
倒産防止共済は、単なる「節税対策」だけでなく、「資金繰りの安定化」にも大きな効果を発揮します。ここでは、共済を活用して資金繰りを改善するための具体的なポイントを解説します。
1. 取引先の倒産リスクに備えて資金を確保する
取引先が突然倒産すると、未回収の売掛金が発生し、キャッシュフローが悪化します。しかし、倒産防止共済に加入していれば、以下のような流れで 資金ショートを防ぐ ことができます。
【資金繰り悪化のリスクと対策】
| 項目 | 倒産防止共済未加入 | 倒産防止共済加入 |
|---|---|---|
| 取引先の倒産 | 売掛金が回収不能 | 売掛金の最大10倍を借入可能 |
| 銀行融資 | 追加融資の審査が必要 | 無審査・無担保で借入可能 |
| 資金ショート | 発生する可能性大 | 迅速な資金調達で回避可能 |
このように、倒産防止共済を活用すると、 突然の売掛金回収不能による資金ショートを未然に防ぐ ことができます。
2. 倒産防止共済を定期預金の代わりに活用する
企業の財務戦略の一環として「定期預金」で資金を貯めているケースも多いですが、 倒産防止共済を活用した方が資金繰りの面で有利 です。
【定期預金 vs 倒産防止共済】
| 項目 | 定期預金 | 倒産防止共済 |
|---|---|---|
| 利息 | ごくわずか | なし |
| 節税効果 | なし | 掛金全額を損金計上 |
| 解約時の扱い | そのまま引き出せる | 40ヶ月以上で100%戻る |
| 企業評価 | 資産として計上 | 資産計上+損金算入 |
倒産防止共済は 資産計上しながら節税効果も得られる ため、単なる定期預金よりも有利に資金を運用できます。
3. 解約のタイミングをコントロールして資金調達する
倒産防止共済の解約時には、積み立てた掛金が 全額返還(40ヶ月以上) されますが、その際に「利益」として計上されるため、税負担が発生します。
この点を逆手にとり、 利益が少ない年度に解約することで法人税を抑える というテクニックが有効です。
【解約タイミングの工夫】
| 解約タイミング | 税負担の影響 |
|---|---|
| 黒字が大きい年 | 解約すると法人税負担が増加 |
| 赤字が出た年 | 解約すると税負担を相殺できる |
例えば、業績が悪化して赤字になった年に解約すれば、倒産防止共済の戻り金と相殺でき、法人税の負担を最小限に抑えることができます。
4. 6ヶ月の据置期間を活用して返済を計画的に進める
倒産防止共済で借入を行った場合、 6ヶ月の据置期間 が設定されており、すぐに返済を開始する必要はありません。この据置期間を活用することで、返済計画を柔軟に立てることができます。
例えば、取引先の倒産で売掛金500万円を回収できなかった場合、共済から500万円を借りたとしても 最初の6ヶ月間は返済不要 です。その間に、新規取引を増やしたり、資金繰りを改善する施策を実行することができます。
このように、倒産防止共済は 資金繰りの一時的な悪化を乗り切るための「緊急資金」としても活用可能 です。
まとめ:資金繰り改善に役立つポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 取引先の倒産に備える | 売掛金回収不能時の資金ショートを防ぐ |
| 定期預金の代わりに活用 | 節税しながら資産を積み立てられる |
| 解約のタイミングを工夫 | 赤字の年に解約すると税負担を抑えられる |
| 6ヶ月の据置期間を活用 | 借入後すぐに返済せずに資金繰りを調整可能 |
倒産防止共済は「万が一の保険」としてだけでなく、「資金繰りの調整ツール」としても優秀です。上手に活用することで、経営の安定化に大きく貢献できます。
次のセクションでは、 加入条件と手続きの流れ について解説します。
加入条件と手続きの流れ
倒産防止共済に加入するためには、 一定の条件を満たす必要 があります。また、手続きは金融機関や商工会議所を通じて行うため、事前に準備をしておくことが重要です。
1. 加入条件
倒産防止共済に加入できるのは、 中小企業 または 個人事業主 で、以下の条件を満たす必要があります。
加入できる事業者の条件
| 条件 | 詳細 |
|---|---|
| 事業継続年数 | 1年以上 事業を継続していること |
| 法人の規模 | 中小企業基本法に定める 中小企業 であること |
| 業種別の従業員数基準 | 製造業・建設業など:300人以下 / 卸売業:100人以下 / 小売・サービス業:50人以下 |
設立して 1年未満の企業は加入できない ため、まずは事業を安定させてから申し込む必要があります。
2. 掛金の設定
倒産防止共済の掛金は 5,000円~20万円まで自由に設定 でき、変更も可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額掛金 | 5,000円~20万円(5,000円単位) |
| 累計上限 | 800万円 まで積み立て可能 |
| 掛金の増減 | 年間の業績に応じて 増額・減額可能 |
毎月の掛金を柔軟に調整できるため、 業績が良いときに多めに積み立て、厳しいときに減額 するといった使い方が可能です。
3. 申し込み手続きの流れ
倒産防止共済は 金融機関(銀行・信用金庫など)や商工会議所が窓口 となっています。
申し込みの流れ
- 金融機関・商工会議所で申請書を受け取る
- 取引のある銀行や信用金庫に相談する
- 商工会議所や中小企業診断士に問い合わせる
- 必要書類を準備する
- 法人の場合:登記事項証明書、決算書(直近1期分)、印鑑証明書
- 個人事業主の場合:確定申告書(直近1年分)、事業内容の分かる書類
- 申請書を記入し、金融機関に提出する
- 掛金額を決定し、申請書類を記入
- 窓口で書類を提出し、審査を受ける
- 加入審査(数週間程度)
- 基本的に審査は厳しくなく、1ヶ月程度で加入が完了 する
- 掛金の振込開始
- 初回の掛金を支払うと、正式に加入完了
4. こんな場合はどうする?Q&A
Q1. 掛金の金額を途中で変更できる?
➡ 可能。業績が好調なら増額、不調なら減額できる。ただし、掛金の累計額は 800万円が上限。
Q2. 途中でやめることはできる?
➡ 可能。ただし、12ヶ月未満で解約すると 掛金の80%しか戻らない ので注意。
Q3. 取引先が倒産しないと使えないの?
➡ 借入はできないが、解約すれば積み立てたお金は戻る。また、節税対策として活用できる。
まとめ:加入条件と手続きのポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入条件 | 1年以上 事業を継続している中小企業・個人事業主 |
| 掛金 | 月額5,000円~20万円(自由に増減可能) |
| 手続き窓口 | 金融機関・商工会議所 で申し込み |
| 必要書類 | 法人:登記事項証明書・決算書、個人事業主:確定申告書 など |
| 申し込み期間 | 審査に約1ヶ月、初回掛金を払えば加入完了 |
倒産防止共済は、 加入手続きがシンプルで、掛金の変更も柔軟にできる ため、資金繰りの安定や節税対策を考える中小企業にとって、非常に有効な制度です。
おわりに
倒産防止共済(経営セーフティ共済)は、 取引先の倒産リスクに備えつつ、節税効果も得られる 非常に優れた制度です。
今回の記事で解説したポイントをおさらいすると
✅ 取引先が倒産した際、 未回収の売掛金の最大10倍まで無審査で借入可能
✅ 掛金は 全額損金計上 でき、法人税の負担を軽減できる
✅ 40ヶ月以上積み立てれば 掛けたお金が100%戻ってくる
✅ 資産計上しながら節税できる ため、決算書の見栄えを悪化させない
✅ 業績が悪い年に解約すれば、税負担を抑えながら資金を回収できる
このように、 資金繰り対策・節税・経営の安定 という3つの面で大きなメリットがあります。
しかし、倒産防止共済は 短期間で解約すると元本割れ するため、長期的な視点で運用することが重要です。また、解約時には利益計上されるため、適切なタイミングを見極めることが求められます。
資金繰りの安定と節税を両立したい経営者にとって、 倒産防止共済は有力な選択肢の一つ です。加入を検討する際は、金融機関や税理士と相談しながら、自社の状況に合わせた最適な活用方法を見つけてください。

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