「銀行との付き合い方」を変えるだけで、あなたの会社が強くなる理由

目次
はじめに:なぜ、今「銀行とお金」の理解が問われるのか?
あなたは、銀行と「対等に」付き合えていますか?
この問いに自信を持って「はい」と答えられる中小企業経営者は、実はごくわずかです。
多くの社長は、銀行を“お金を貸してくれる場所”として受け身に捉え、
- 資金が足りなくなったから相談する
- 黒字になったから借りられると思う
- 融資条件に疑問を持たない
という状態のまま、「金融の世界」に身を投じています。
しかし、今この瞬間にも、
銀行はあなたの会社をスコア化し、信頼度を評価し続けていることをご存じでしょうか?
銀行は「敵」でも「味方」でもない
多くの経営者が誤解していることのひとつが、銀行のスタンスです。
銀行は、あなたの味方でも敵でもありません。
彼らは預金者の財産を守りながら、リスクを最小化するプロフェッショナルです。
だからこそ、
「貸すべき会社には貸す。貸してはいけない会社には貸さない」
という原則を、どんなに仲良くしていても曲げることはありません。
そのため、社長に求められるのは「金融の本質を理解し、信頼を獲得すること」なのです。
経営の力は、資金の力に比例する
経営者としての意思決定は、常に「お金」と隣り合わせです。
- 新規事業を始めるかどうか
- 人材採用に踏み切れるかどうか
- 設備投資に踏み切れるかどうか
- 経営を守り抜くキャッシュを確保できるかどうか
すべては「金融の理解」と「銀行との関係性」によって左右されます。
つまり、銀行の仕組みを知らずして、企業の成長は語れない。
資金調達力=経営力そのものなのです。
このブログ記事で得られる3つの力
本記事では、以下の3つの“見えない力”をあなたに身につけてもらいます。
① 銀行の論理を理解する力
→ 銀行が何を考え、何を基準に融資を判断しているのか?
② 信頼される社長になる力
→ 数字だけでなく、“定性情報”で信用を得る方法とは?
③ 借金を武器に変える力
→ 借金を「悪」と捉える常識を打ち破り、未来を買う戦略的発想
読み進める前に:こんな方に読んでほしい
- 銀行との付き合い方に不安を感じている中小企業の社長
- これから創業・事業拡大を目指す起業家
- 資金繰りに悩んでいる経営者
- 金融リテラシーを高めたいすべてのビジネスパーソン
この文章は、そうした「変わりたい」と願う経営者に向けて書きました。
金融という“見えない地図”を手にすることで、
あなたの会社は、これまで以上に自由に、力強く成長していくことができるでしょう。
第1章:銀行との付き合い方で9割の経営者が間違える理由
「銀行にお金を借りる」は間違っている?
あなたは銀行を“資金を借りる場所”だと思っていませんか?
それ自体は間違っていません。しかし、その考え方だけでは、金融機関との関係性で大きな差が生まれます。
多くの経営者は、
「資金繰りに困ったら銀行に相談する」
「黒字になったから借入れを増やせるはず」
と考えがちです。しかし、それは「銀行との付き合い方」を根本的に誤解している可能性があります。
結論から言えば、
「銀行から借りる」のではなく、「銀行と一緒に経営する」という意識が必要なのです。
銀行が本当に見ているものは「決算書」ではない
多くの中小企業経営者は、銀行が決算書だけを見て融資判断をしていると思い込んでいます。
しかし、銀行が融資を決める際に本当に見ているのは、
「この社長は、会社を持続的に成長させられるのか?」
「この会社と付き合い続けることで、リスクが少なく利益を得られるのか?」
という“信頼”と“見込み”です。
【銀行がチェックしている7つのポイント】
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 資金使途 | 借入れた資金を何に使うのか、明確か |
| ② 返済原資 | 返済能力はあるか(キャッシュフロー) |
| ③ 経営者の資質 | 計画性や説明力、人柄 |
| ④ 財務体質 | 過去の借入・返済履歴、債務超過の有無 |
| ⑤ 事業内容と市場性 | 安定性、競合優位性、成長可能性 |
| ⑥ 担保・保証 | 万一の回収手段はあるか |
| ⑦ 関係性 | 銀行との対話・付き合いの深さ |
つまり、
「決算書が黒字か赤字か」だけでは判断されない、ということです。
間違ったタイミングで借りに行く経営者
現金が底をつきそうになってから銀行に駆け込む。
そんな経営者は、銀行にとって“最も貸しにくい相手”です。
逆に、資金が潤沢な時にこそ借りるのが賢い経営者の戦略です。
なぜなら、
- 資金に余裕がある=返済能力があると判断される
- 将来への成長投資(人材・設備・開発)として見られる
- 不測の事態に備えての資金調達は「リスク管理」と評価される
このように、借りるタイミングこそが「銀行の信頼」を大きく左右します。
銀行との関係性を“育てる”という発想
銀行は、単なる「金貸し」ではなく「取引先の一つ」として扱うべきです。
むしろ、事業の成長に必要な“パートナー”と捉えた方がいいでしょう。
【信頼を築くための3つのステップ】
| ステップ | 行動 |
|---|---|
| STEP1 | 銀行担当者と定期的に面談する(決算報告など) |
| STEP2 | 自社のビジョン・事業戦略を説明できる資料を持参する |
| STEP3 | 融資の相談ではなく、「共に成長する相談」を持ちかける |
「この社長は信頼できる」
「この会社は今後も借入れを続け、返済も確実だ」
そう思ってもらうことが、何よりも重要です。
なぜ“金利の低さ”にこだわると失敗するのか
多くの経営者が、複数の銀行を比較して「一番金利の安い銀行」を選ぼうとします。
しかし、それが落とし穴になることがあります。
金利が多少高くても、
- 自社の将来を理解してくれる
- 融資判断がスピーディ
- 必要な時に柔軟な対応をしてくれる
こうした銀行との関係性こそが、経営の安定を支える“見えない資産”となるのです。
経営者が目指すべき「銀行との付き合い方」の理想像
●「選ばれる側」ではなく「選ぶ側」になる
借り手が弱い立場だと思い込んでいませんか?
銀行も、優良企業に貸したいのです。
つまり、銀行に選ばれる会社ではなく、銀行を選べる会社になることが理想です。
●「資金調達」ではなく「経営戦略」として捉える
借入は、単なる資金調達ではありません。
会社の成長・投資・人材確保・新事業の柱といった経営戦略の一部なのです。
まとめ:銀行は“使う”ものではなく“育てる”もの
銀行から借入れること自体は悪いことではありません。
しかし、その付き合い方を間違えると、会社の未来を狭めてしまいます。
- 銀行に駆け込むのは資金難の時では遅い
- 信頼関係を築くことが何よりも重要
- 金利よりも“関係性”に目を向ける
これができれば、
あなたの会社は銀行から“選ばれる存在”になれるのです。
第2章:お金の流れと信用の構造:経営者が知らない金融の仕組み
まずは「お金の正体」を理解することから始めよう
経営者にとって、お金は単なる「支払い手段」ではありません。
それは、信用の器であり、未来の信頼を先に形にしたものです。
言い換えると、**お金とは「信頼が流通している証明」**に他なりません。
では、経営において、この「信頼の流通=お金の流れ」は、どのような構造になっているのでしょうか?
「お金を持っていない会社」がなぜ成長できるのか?
企業の多くは、資本金1,000万円やそれ以下からスタートします。
しかし、それだけで数億・数十億の事業に拡大していく企業があるのはなぜでしょうか?
それは、信用を上手に活用して「未来の価値」を先取りしているからです。
以下の図をご覧ください:
【信用による成長のステップ】
| フェーズ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ① スタート資金 | 自己資金または親族・知人からの借入 | 500万円~ |
| ② 取引信用 | 売掛・買掛など、支払を後にする契約 | 30日サイトなど |
| ③ 銀行信用 | 金融機関からの融資 | 運転資金・設備投資 |
| ④ 社会的信用 | 経営者の人格、業績、納税、社内整備 | 格付け・与信 |
| ⑤ 市場からの信用 | 株式発行、事業提携 | IPO、業務提携 |
このように、現金ではなく「信用」が企業を動かしているのです。
「無借金経営」は本当に正しいのか?
多くの経営者が「借金は悪だ」と思い込みます。
しかしそれは、個人の家庭感覚を経営に持ち込んでいるだけです。
むしろ、**成長する企業の多くは「戦略的に借金をしている」**のが現実です。
たとえば、飲食業や建設業など、事前投資が多い業種では、無借金経営は不可能に近いという声も少なくありません。
「会社を潰す原因は借金ではなく、資金のショート」だという事実。
これは、多くの経営者が見落としているポイントです。
銀行は「お金を持っている会社」より「返せる会社」に貸す
銀行は、「儲かっている会社」にお金を貸すわけではありません。
貸す先の本質はたったひとつ。
**「確実に返してくれる会社かどうか」**です。
その証拠に、銀行が重視する評価項目の配点は以下のとおりです(※P45参照の表より):
【銀行の企業評価の配点比率】
| 分類 | 評価指標 | 配点 |
|---|---|---|
| 定量評価 | 営業利益+減価償却費、自己資本比率など | 合計55点 |
| 定性評価 | 経営方針、組織体制、代表者の人柄、社風 | 合計45点 |
つまり、現金をどれだけ持っているかより、
- 誠実に返済しているか
- 経営方針が整っているか
- 社内が整備されているか
こうした点こそが評価されるのです。
現金がある会社ほど、銀行は「貸したくなる」
面白いことに、「今は借りる必要がない」という会社ほど、銀行は積極的にアプローチしてきます。
なぜなら、銀行は「晴れているうちに傘を貸す」ことを基本方針としているからです。
逆に、「資金繰りが苦しいから借りたい」と言っても、
- 担保を求められる
- 個人保証を求められる
- 金利が高くなる
といった不利な条件を突き付けられます。
信用の連鎖が、お金の流れを生む
企業活動は、信用の連鎖によって成り立っています。
たとえば、
- 顧客からの注文(将来の売上)
- 仕入先からの支払い猶予(買掛)
- 金融機関からの融資(信用取引)
これらすべてが、**「あなたの会社が約束を守るかどうか」**で判断されているのです。
つまり、お金とは、
信用を元に発行された「時間と交換できる券」
とも言えるでしょう。
「借金=リスク」ではなく、「返せる仕組みがない=リスク」
借金そのものがリスクなのではありません。
「返済計画もなしに借りること」こそが最大のリスクです。
優れた経営者は、
- 借入のタイミング
- 返済の原資(キャッシュフロー)
- 使途の透明性
をしっかり設計しています。
だからこそ、たとえ赤字でも借りられるのです。
実際に、定性情報(企業文化、社員の姿勢、社長の信念)をきちんと伝えることで、赤字の企業でも融資を受けた事例は多くあります。
まとめ:お金は「信用」の形をとった流通資源
- お金とは信用の器であり、過去の実績と未来への約束を表している
- 成長企業は現金よりも信用を使って成長している
- 無借金=優良ではない。むしろ“実績のない会社”と見られることもある
- 銀行が重視するのは「返済能力」と「信頼できる経営姿勢」
- 借りるタイミングは「お金があるとき」が正解
第3章:融資の本質:なぜ銀行は「貸したい社長」と「貸したくない社長」を見分けるのか?
「銀行は貸したくない」のではない
多くの経営者がこう嘆きます。
「うちは銀行に嫌われているのかもしれない…」
「なかなか融資が通らない…」
しかし、それは大きな誤解です。
銀行は“貸したくない”のではなく、“貸せない”のです。
では、なぜ貸せないのか?
それは、社長自身が“貸したくなる条件”を満たしていないからです。
銀行員は融資の「営業マン」でもある
銀行員もまた数字に追われています。
- ノルマ
- 貸出件数
- 融資残高
- 成績ランク(S~D)
支店長クラスにもなれば、「決算前までにいくら貸したか」が昇進に直結するほど。
つまり、銀行員も「貸したい」のです。
では、なぜあなたの会社には貸してくれないのか?
銀行が“貸したくなる社長”の3つの共通点
① 定性情報を意識して発信している
定性情報とは、「数字では表現できない信頼・文化・人柄」のことです。
- 毎月の報告書を送っている
- 社員が挨拶をしている
- 社内が清潔で整頓されている
- 社長が明るくビジョンを語れる
こうした“見えない資産”が、実は融資可否の判断材料になります。
定性情報が信用を支え、信用が融資を引き寄せる。
② 借入に戦略がある
多くの社長は、
「困ったときに借りる」「足りないときに借りる」
という受動的な借入をします。
しかし、銀行が好むのは、
**「使う目的が明確で、返す道筋も見えている融資」**です。
たとえば:
- 設備投資のために3,000万円借りる
- 回収は3年で完了し、売上は年間1億円増加見込み
- キャッシュフロー試算も明示
このように**「お金のストーリー」が描ける経営者**には、銀行も積極的になります。
③ 「貸した後」の関係を大事にする
融資が通ったらそれで終わり。
そう考える経営者は、次の融資で苦労します。
銀行が本当に知りたいのは、
「あのお金は、どうなったのか?」
「結果は出たのか?返済はできているか?」
つまり、「結果報告のある社長」こそが貸される社長なのです。
【ケース】
ある中小企業の社長は、融資後3か月ごとに事業進捗レポートを銀行に提出。
その結果、2年で5回の融資に成功しました。
銀行は“未来”ではなく“過去”を見る
重要な点があります。
銀行は未来の夢物語では融資しません。
見るのは、常に「過去の実績」です。
【銀行が評価する主な指標】
| 区分 | 項目 | 評価される点 |
|---|---|---|
| 定量情報 | 営業利益、経常利益、自己資本比率 | 安定性・安全性 |
| 定性情報 | 経営者の人柄、社員の士気、報告の丁寧さ | 信頼性・継続性 |
| 実績 | 過去の借入と返済、使途の成果 | 再現性 |
あなたが**「以前、借りたお金をどう扱ったか」**が、次の融資を決めるのです。
「社長が無知」であることが最大のリスク
本書の元でも強調されていたように、
多くの社長は金融の知識がなく、「銀行の言いなり」になってしまいます。
- 根保証を理解していない
- 抵当権の構造を知らない
- 担保と保証の違いが曖昧
その結果、自分に不利な契約をしても気づかないままになります。
「信頼の三点セット」で“貸したい社長”になれる
ある製造業の老舗企業は、無担保・無保証で10億円以上の融資を受け続けています。
その秘訣は、「信頼の三点セット」を徹底して銀行に提示していることにあります。
【信頼の三点セット】
| セット | 内容 |
|---|---|
| 経営計画書 | 数値目標・中長期ビジョン・財務格付けなど |
| 経営計画発表会 | 銀行を招待し、全社方針を開示 |
| 定期報告 | 良いことも悪いことも包み隠さず伝える |
この「三点セット」があれば、たとえ赤字でも銀行は貸してくれます。
信頼が積み重なると「個人保証」も外せる
信頼を重ねた企業は、次のステップとして「個人保証の解除」が可能になります。
たとえば、ある建設会社の社長は以下のように説得しました:
「私はいずれ事業を引き継ぎます。
でも個人保証が残っていたら、次の経営者は誰も引き受けない。
だから、会社を守るためにも個人保証を外したい。」
この言葉が支店長の心を動かし、無保証での融資が実現しました。
まとめ:銀行が「貸したくなる社長」とは?
- 定性・定量情報をバランスよく開示する
- 借入の目的と返済計画が明確
- 融資後の報告・説明責任を果たす
- 社長自身が金融知識を持ち、交渉力を持っている
- 「貸す側の論理」を理解して行動している
第4章:資金繰りとキャッシュフローの真実:利益とお金の違いとは?
「黒字なのに倒産する会社」がある理由
よくある経営者の疑問――
「利益は出ているのに、なぜお金がないんだ?」
答えは明白です。
利益とお金(キャッシュフロー)はまったく別物だからです。
利益 ≠ お金
【利益とキャッシュの違い】
| 区分 | 利益 | キャッシュ |
|---|---|---|
| 基準 | 発生主義(売上・費用が発生した時点) | 現金主義(現金が動いた時点) |
| 計算方法 | 売上-費用(会計上の計算) | 入金-出金(現実の動き) |
| 表示場所 | 損益計算書(PL) | キャッシュフロー計算書、資金繰り表 |
| 見えるもの | 経営の「収益性」 | 経営の「体力」・「持久力」 |
つまり、黒字でもキャッシュがない=倒産する可能性があるということです。
在庫と売掛金がキャッシュを食いつぶす
あなたが1000万円の売上を上げたとしても、
- 商品が未販売で在庫として残っていれば
- 売掛金が回収されていなければ
お金は手元に入りません。
【お金が残らない典型的なパターン】
- 売上は好調 → 売掛金が増加
- 商品が売れる → 在庫が増加
- 人を増やす → 人件費先行
→ これらすべてが「お金を減らす構造」になります。
利益を生んでも、現金化しなければ意味がない。
経営者が管理すべきは「利益」ではなく「キャッシュ」
会社にとっての“酸素”はお金です。
利益が出ていても、現金がなければ給料も払えません。
ですから、日々の経営で最も重要なのは
「今日、会社にいくら現金が残っているか?」
「来月の支払いに耐えられるか?」
という“資金繰り”です。
キャッシュフロー経営の導入で企業体質は強くなる
経営改善支援を受けていた企業が赤字決算中にもかかわらず、担当顧問の評価と、改善計画の実行力により、地銀からの短期融資が通過したという実例があります。
“信頼されるプロセス”を示せるかどうかが、赤字時の融資判断を大きく左右します。
【キャッシュフロー経営の実践例】
- 資金繰り表を毎週更新(1円単位で)
- 入金予定と支払い予定を毎日確認
- 仮に入金が遅れたら、どこに影響が出るかを即座に把握
- 資金繰り会議を定例開催
これにより、
「余裕があるときに借りる」
「不測の事態に備えておく」
という判断が可能になります。
「借入=赤字」ではない、「キャッシュ強化=投資」だ
本書でも述べられているように、
手元に現金があることが、最大の安心材料です。
たとえばある経営者は、8億円の借入金を銀行口座にそのまま保有しています。
理由はただひとつ:
「赤字になっても、2年は持ちこたえられる」
「その時間があれば、会社は立て直せる」
つまり、借金は未来の時間を買うための道具であり、
**キャッシュは企業にとっての“呼吸”**なのです。
利益に惑わされず、お金を守るための思考
以下のチェックリストを確認してください。
あなたの会社は、資金ショートの兆候に気づける体制が整っていますか?
【資金繰り危険信号チェックリスト】
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上が増えているのに、なぜかお金が残らない | 売掛・在庫増による資金拘束 |
| 社員を増やしたのに利益が減った | 固定費増加による収支圧迫 |
| 融資枠が埋まってきている | 財務体質が弱くなっている可能性 |
| 予期せぬ支払いに対応できない | 資金クッション不足 |
| キャッシュフロー計算書を見ていない | 財務無関心の証拠 |
ひとつでも当てはまるなら、今すぐ資金繰り重視の経営に転換すべきです。
まとめ:キャッシュフローが会社を救う
- 利益が出ていても倒産する企業は多い
- お金が会社の“血液”であり“酸素”
- 売上よりも、手元の現金残高が重要
- 借入は恐れるものではなく、体力強化のツール
- 経営判断は「現金の有無」を軸に考えるべき
第5章:「銀行格付け」が経営を左右する:数値化される経営者の信頼
あなたの会社、格付けされています
多くの中小企業経営者は「うちには関係ない」と思いがちですが、
実は銀行はすべての企業を“ランク付け”しています。
この評価制度が「銀行格付け」です。
銀行格付けとは何か?
銀行格付けとは、金融機関が融資先の企業に対して
「この会社は、いくらまでなら貸しても大丈夫か?」
「貸したお金が返ってくる確率はどれくらいか?」
を判断するために、信用リスクを数値化する仕組みです。
【銀行格付けの階層(一例)】
| ランク | 意味 | 評価内容 |
|---|---|---|
| Sランク | 超優良企業 | 高収益・高自己資本・好実績 |
| Aランク | 優良企業 | 安定黒字・信用度高 |
| Bランク | 普通企業 | 若干のリスクあり |
| Cランク | 警戒レベル | 赤字あり・財務不安定 |
| Dランク | 要注意先 | 倒産リスク高・融資難 |
このように、見えないところで会社はスコア化されているのです。
銀行の“融資条件”は格付けで決まる
格付けが悪いと、以下のようなデメリットがあります:
- 金利が高くなる
- 借入限度額が減らされる
- 担保や個人保証を強く求められる
- 審査に時間がかかる
- 将来の融資が制限される
逆に、格付けが良ければ:
- 無担保・無保証融資も可能
- 金利優遇が受けられる
- 融資枠が拡大する
- 銀行の方から「借りませんか?」と声がかかる
つまり、格付けこそが“経営の信用力”そのものと言えます。
銀行格付けは“5つの視点”で判断される
【銀行格付けの評価ポイント】
| 視点 | 評価項目 | 解説 |
|---|---|---|
| ① 収益性 | 営業利益率・ROA・ROEなど | 儲ける力があるか |
| ② 安全性 | 自己資本比率・借入金依存度 | 倒産リスクは低いか |
| ③ 成長性 | 売上成長率・市場シェア拡大 | 今後の伸びしろはあるか |
| ④ 流動性 | 現金比率・運転資金の余裕 | 資金繰りに耐えられるか |
| ⑤ 経営者力 | 経営計画・定性情報・対応力 | 人間的信頼があるか |
この中で特に重要なのが、
「経営者自身の信頼性」=定性評価です。
無知な社長ほど、格付けを下げる
銀行に言われるがまま書類を出す。
担保や保証を要求されても、疑問を持たずに応じる。
こうした行動が、「この社長は経営判断が甘い」と評価され、
格付けを引き下げる要因になります。
銀行に従順すぎることは、信用ではなく“リスク”と見なされる。
格付けを上げるために社長がやるべきこと
では、どうすれば格付けを上げることができるのか?
以下の「格付け向上のための7原則」を参考にしてください:
【格付け向上のための7原則】
- 決算書の黒字化(特に営業利益)
- キャッシュフローの改善(現金残高を常に潤沢に)
- 自己資本比率の向上(純資産を積み上げる)
- 過去の返済実績を積む(毎月の返済を確実に)
- 目的の明確な借入れを実施(成長投資とわかるように)
- 定性情報を開示(経営計画・社員の活気・社長の姿勢)
- 銀行との対話を定期的に実施(信頼関係の構築)
このように「見える数字」と「見えない信頼」の両輪が、
あなたの会社の“格付け”を決定します。
格付けを上げた事例:Aランクへの復活劇
あるBランク企業の社長は、以下の施策で1年後にAランクへと格上げされました:
- 経営計画書を作成し、銀行へ共有
- 毎月の進捗報告を欠かさず実施
- 借入金の使途と効果を資料化
- 業績悪化期でも赤字理由を明確化
- 会計事務所と連携して黒字決算を死守
このような**「主体的な経営姿勢」**こそが、銀行からの信頼を勝ち取り、
結果として資金調達力を大きく向上させたのです。
まとめ:銀行格付けは“数字だけ”で決まらない
- 格付けは全企業に付けられている
- 金利や融資枠、条件はこの格付けで決まる
- 財務と同じくらい「経営者の姿勢」が問われる
- 無知はリスク、学びと対話が信頼を生む
- 格付けを上げることが、企業の成長戦略そのもの
おわりに:経営者が“金融”を味方にした瞬間、すべてが動き出す
「お金のことは苦手だから」
「数字は専門家に任せているから」
「銀行とは最低限の付き合いでいい」
そんな考えで経営を続けてきた方もいるかもしれません。
しかし、今回の記事を最後まで読んだあなたは、もう気づいているはずです。
銀行との関係性は、資金の問題ではなく「経営の本質」に直結している。
銀行が評価しているのは「未来をつくれる経営者」
銀行は、今ある数字だけを見ていません。
- 社長の考え方
- 事業への情熱
- 組織の統率力
- 資金の使い方と未来への投資姿勢
これらすべてを含めて、
「この経営者にお金を託してよいか」
という判断をしているのです。
その意味で、銀行と良好な関係を築くことは、
あなた自身の経営能力の証明でもあると言えます。
今こそ、受け身の姿勢から脱却せよ
これからの時代、資金調達は「選ばれる社長」から「選ぶ社長」へと進化します。
- 金利だけで銀行を選ばない
- 条件だけで断らない
- 言いなりにならず、対話する
- そして、常に「信頼」を蓄積していく
この主体的な姿勢こそが、会社の未来を支える本物の「資産」になります。
最後に:経営者が“お金”に強くなるということ
経営とは、常に「選択」の連続です。
そしてその選択肢は、資金の有無によって大きく変わります。
「お金を持っているから挑戦できる」のではなく、
**「挑戦する準備をしているから、銀行も応援してくれる」**のです。
金融を理解した経営者は、
- より強く、
- より柔軟に、
- より先を見据えて
経営の舵を切ることができます。
あなたの経営に、今日から「金融という羅針盤」が加わることを願っています。
そして、銀行との関係性を、あなたの事業の最大の武器に変えてください。

当事務所では「補助金申請支援」や 「資金繰り改善」など
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