安くすれば売れるは誤解──付加価値で勝つ価格戦略入門

目次
- 1 はじめに
- 2 コスト削減信仰の危険性と、その誤解が企業を滅ぼす構造
- 3 安価=価値ではない──顧客が本当に求めているものは何か
- 4 価格競争の罠──低価格戦略が長期的に招く損失と悪循環
- 5 企業の本質的な価値創造とは何か──顧客志向と収益性の両立
- 6 真の「生産性」とは──売上の最大化こそが企業の使命
- 7 おわりに
はじめに
「なぜ、こんなに頑張っているのに利益が出ないのだろう?」
それは、多くの中小企業経営者が一度は抱える疑問ではないでしょうか。売上はある。お客様もいる。それでも、気づけば帳簿には赤字が並び、経費削減の相談ばかりしている――。そんな時に陥りがちなのが「コスト至上主義」です。
しかし、果たしてその方向性は正しいのでしょうか?
――どうも、中小企業診断士で株式会社創和経営コンサルティング 代表取締役社長の古町(ふるまち)です。企業収益性改善・価格戦略最適化の現場で実際に目にしてきた事例をもとに、本記事をまとめました。
この記事では、「コストを下げれば利益が出る」という思い込みの危険性と、そこから抜け出して真に利益を生み出す経営にシフトするための考え方・事例・フレームワークを、実務直結でお伝えします。
読み終わるころには、きっとこう思っていただけるはずです。
「今までの経営は、どこかズレていたかもしれない」
「これからは、“値引き”ではなく“価値”を売ろう」
ぜひ、最後までご覧ください。
コスト削減信仰の危険性と、その誤解が企業を滅ぼす構造
なぜ「コスト削減=善」と思い込んでしまうのか?
経営が苦しくなると、多くの企業が真っ先に着手するのが「コスト削減」です。
「固定費を削れ」「在庫を圧縮しろ」「人件費を見直せ」――これらの言葉は、一見すると正しいように聞こえます。
たしかに、赤字が続いているときに支出を減らすことは、一時的には効果があります。
しかし、問題は「それが目的化してしまっている」ことです。
コスト削減は、あくまで戦術であり、目的ではありません。
ところが、現実には多くの企業が「コストを下げれば利益が出る」という誤解に陥り、
本来注力すべき「売上を伸ばす」「顧客価値を高める」といった戦略から目を背けてしまっているのです。
コスト削減が企業をむしばむ構造とは?
たとえば、ある地方の家具製造メーカーA社の事例を見てみましょう。
- 業績が悪化し、役員会議で「とにかく支出を減らせ」と方針が決定
- 原材料の品質をランクダウン
- 製造ラインの人員削減
- アフターサポートの簡略化
一時的に利益は改善しました。しかし――その後、こんな連鎖が起こりました。
| 結果 | 起きた問題 |
|---|---|
| 品質低下 | クレームが増加し、返品率が2倍に |
| サポート簡略化 | 顧客満足度が低下し、リピート率が激減 |
| スタッフ削減 | 現場のモチベーションが下がり、生産効率も悪化 |
| 原価は下がったのに | 売上が大きく減り、粗利も目減り |
このように、「コスト削減」という名の施策が、売上減少→利益率悪化→ブランド価値崩壊という悪循環を生んでしまったのです。
「安く作って、安く売る」はもはや通用しない時代
市場はすでに「価格だけで選ばれる時代」から「価値で選ばれる時代」へとシフトしています。
たとえば、100円均一の商品と、こだわりのクラフト製品のどちらが支持されるかというと、**価格ではなく“納得感”**がある商品が選ばれます。
顧客が求めているのは
- 最安ではなく「納得価格」
- スペックではなく「体験価値」
- 価格ではなく「安心感・信頼感」
ところが、経営者が「コスト削減」に偏りすぎると、これらの価値を提供できなくなってしまうのです。
社内に蔓延する「コスト病」という名の思考停止
実は、この「コストを下げればなんとかなる」という考えは、経営判断の放棄でもあります。
- 新しい市場を開拓する
- 商品の魅力を磨き上げる
- 顧客との接点を増やす
こういった攻めの戦略に目を向けるのではなく、「とりあえず削ろう」「我慢しよう」という縮小均衡のマインドに陥ってしまうのです。
これを、私は**「コスト病」**と呼んでいます。
そしてこの病は、社員のモチベーション・サービスの品質・顧客との関係性――あらゆる経営資源を静かに蝕み、
気づいたときには、競合に顧客を奪われ、赤字から抜け出せない体質が出来上がってしまっているのです。
コストではなく“価値”に目を向けよう
では、どうすればこの「コスト病」から脱却できるのでしょうか?
ポイントは明確です。
コスト削減思考から、価値最大化思考への転換
| 間違ったアプローチ | 正しいアプローチ |
|---|---|
| 単に安くする | 価格に見合う価値を伝える |
| 原価を削る | 提供価値を磨く |
| 削る=利益 | 売上を伸ばす=利益 |
| コスト=敵 | 顧客満足度=収益源 |
経営において、削るべきはコストではありません。
**本質的でない業務や、価値を生まない“惰性の習慣”**こそが真の敵です。
「コスト病」のチェックリスト(あなたの会社は大丈夫?)
以下に当てはまる項目が3つ以上ある場合、すでに「コスト病」に侵されている可能性があります。
| チェック項目 | YES/NO |
|---|---|
| 売上が伸びていないのに、利益改善だけを目標にしている | □ |
| 価格競争に巻き込まれている | □ |
| 社内で「もっと削れ」という会話が頻発している | □ |
| 新しい商品開発やサービス改善が止まっている | □ |
| 社員が疲弊していて、笑顔が少ない | □ |
| 顧客の「感動」が減っている | □ |
まとめ:コスト削減は手段であって、目的ではない
もう一度、原点に立ち返りましょう。
- コスト削減は“戦術”であって“戦略”ではない
- 削るより、売上をどう伸ばすかに注力すべき
- 顧客が価値を感じる部分を削ってはならない
- 安売りではなく、「納得価格」「信頼」を提供しよう
そして何よりも大切なのは、「価値を生む経営にシフトする」という、経営者自身の意識転換です。
安価=価値ではない──顧客が本当に求めているものは何か
「安いから売れる」は幻想である
多くの経営者が、売上が伸び悩むとこう考えます。
「値段を下げれば売れるはずだ」
「もっと安くすれば、他社より選ばれるだろう」
ですが、この戦略は短期的には成果が出たように見えて、長期的には利益を蝕みます。
現代の消費者は、価格だけで商品を選んでいるわけではありません。
むしろ、価格以外の要素にこそ強く価値を感じています。
顧客が本当に求めている「価値」とは?
では、顧客が本当に重視しているのは何でしょうか?
以下の5つが、現代の顧客心理における主要な「価値の評価基準」です。
| 要素 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| ① 納得感 | 金額と品質・効果のバランスが取れているか | 少し高くても壊れにくい道具 |
| ② 信頼感 | 安心して任せられる企業か | 長年通っている修理工場 |
| ③ ストーリー性 | 商品やブランドに共感できる背景があるか | 地元産素材を使うベーカリー |
| ④ 顧客体験 | 購入前後の体験が快適・印象的であるか | 接客が丁寧な専門店 |
| ⑤ 社会的価値 | 購入によって社会的・環境的に良い影響があるか | サステナブル商品・地元支援型サービス |
価格が多少高くても、「この金額にはちゃんと理由がある」「この人たちから買いたい」と思わせられれば、顧客は納得して購入します。
ケーススタディ:高価格でも売れる事業者の共通点
事例①:1個300円のパンが飛ぶように売れる地域ベーカリー
ある地方のパン屋では、一般的な価格帯(100~150円)よりもはるかに高い「300円超」のパンを主力にしています。
しかし、その理由を聞けば納得です。
- 地元契約農家の有機小麦を使用
- 添加物ゼロ、店内手作り
- 製造過程をSNSで公開
- 顧客と対話する接客スタイル
結果、「安心」「安全」「信頼」の価値が伝わり、リピーターが続出。
価格競争とは無縁の世界で、高い粗利率と安定収益を実現しています。
「価格」ではなく「価値」で勝負するための3ステップ
ステップ①:価格を決める前に「価値の定義」を明確にする
自社の商品・サービスの“価値”はどこにあるのかを明文化します。
- 安心感?
- 時間短縮?
- 専門性?
- 地域性?
価格は、価値を正当に評価した結果として設定すべきものです。
ステップ②:「価格の理由」を顧客にきちんと伝える
「高い」と思われたとき、顧客は理由を探しています。
- 原材料にこだわっている
- 一つずつ手作りしている
- 販売後のサポートが充実している
このように、価格の背景にあるストーリーをしっかり伝えることで、顧客の納得感は大きく変わります。
ステップ③:価格以外の要素でファン化を進める
たとえば:
- メールやSNSでの発信
- 商品に添える手書きメッセージ
- 顧客の声をサービス改善に反映
これらの取り組みはすべて「価格には現れない価値」です。
こうした小さな工夫が、顧客の心を動かし、「安さではない選ばれ方」を実現します。
「安さ」を武器にすると、自らの首を絞める
価格を下げることは、極めてリスクが高い戦略です。
特に中小企業の場合、値下げ競争には体力的に持ちこたえられません。
値下げによる悪循環の例:
- 利益率が下がる
- 資金繰りが苦しくなる
- 広告・開発・教育に投資できない
- サービス品質が低下
- 顧客離れが進む
- さらに値下げせざるを得なくなる
このスパイラルに入った時点で、勝ち筋は消滅します。
「選ばれる理由」は、価格以外で設計する
価格以外の“選ばれる理由”を作るには、以下の問いが有効です。
- うちの商品は、なぜこの地域に必要とされるのか?
- 同業他社と、決定的に違うのは何か?
- この商品があることで、お客様の生活はどう良くなるか?
この答えが明確に言える企業は、価格競争に巻き込まれません。
逆に、この答えが曖昧な企業は、どんなに安くしても売れ続けることは難しいのです。
まとめ:「安さ」ではなく「価値」を伝える時代
- 顧客は、最安を求めているのではなく、“納得”を求めている
- 商品の価格には理由が必要。背景をしっかり伝えること
- 小手先の値下げよりも、価値を深くする工夫が持続的利益につながる
- 「なぜ高いのか」ではなく、「なぜこの価値が必要なのか」を語れる企業が勝つ
「安くしなきゃ売れない」という思い込みを捨て、
「価値をきちんと伝えれば、正当な価格で売れる」という信念に切り替えましょう。
価格競争の罠──低価格戦略が長期的に招く損失と悪循環
安さで勝負しようとすると、いつか“共倒れ”する
「価格を下げれば売れる」という誘惑に、一度手を出してしまうと抜け出せません。
それは、麻薬のようなものです。
- 売上が減った → 値下げ
- 競合が値下げしてきた → さらに値下げ
- 顧客の期待が「もっと安く」になる → 利益が減る
- 予算がなくなって広告・採用・開発が止まる
このループに入った中小企業の多くが、利益ゼロでも取引を続けてしまい、いつしか赤字を垂れ流す構造になっていきます。
「値下げ=負けを認めるようなもの」ではないが、依存は危険
誤解してほしくないのは、「値下げ=悪」ではないということです。
一時的な販促や、在庫処分、導入トライアルとしての値下げは戦術として有効です。
しかし、それが常態化し、「安くしないと売れない体質」になってしまったときが、危険信号です。
価格競争がもたらす5つの悪影響
以下のような構造的損失が発生します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 利益率の悪化 | 利幅が減るため、売っても資金が残らない |
| ② 顧客の質の低下 | 値段だけで選ぶ顧客は、他社にすぐ流れる |
| ③ ブランド価値の毀損 | 「安かろう悪かろう」の印象が定着する |
| ④ 社員の士気低下 | 「とにかく安く売れ」という指示に疲弊 |
| ⑤ 投資力の低下 | 広告・商品開発・人材育成ができない |
つまり、“安く売る”という選択は、企業の未来の成長を自ら閉ざす行為なのです。
現場の声:価格競争に飲まれた業者の末路
ある地方のリフォーム業者の実話
- 「とにかく見積もりを安くしてくれ」という顧客要望に対応し続けた
- 利益を削り、材料もギリギリまで抑えた
- 職人の工賃も下げざるを得なくなり、腕の良い人材が離脱
- 品質トラブルが頻発、クレーム対応に追われる
- 口コミで悪評が立ち、新規受注が減少
結果、5年後には事業撤退に追い込まれました。
「もう少し利益を確保して、お客様としっかり向き合えばよかった」
という社長の言葉が、今でも忘れられません。
「価格で勝負する市場」には終わりがある
価格競争に勝ち続けられるのは、大量生産・大量販売できる資本力のある大企業だけです。
中小企業が同じ土俵で戦えば、体力勝負になり、必ず消耗戦で負けます。
あなたが今、価格競争に巻き込まれているなら、それは市場選定そのものが間違っている可能性があります。
価格競争から脱出するための方向転換ポイント
① 価格ではなく「ベネフィット(便益)」を売る
- 商品の特徴よりも、「使うとどう変わるか」を伝える
- 例:住宅リフォームなら「家が長持ちして、家族が安心して住める」という未来像
② 他社と比較されにくい「独自価値」をつくる
- 原材料や工程に独自性を持たせる
- 「あなたの会社じゃないとダメ」と言われる要素を育てる
③ 自社の価値に見合った価格設定を徹底する
- 適正価格とは「顧客の納得」と「自社の利益」のバランス
- 原価から逆算するのではなく、価値から価格を設計する
売れる企業の特徴:「価格以外の基準」で選ばれている
成功している中小企業は、価格以外の指標で顧客に選ばれています。
| 指標 | 実例 |
|---|---|
| 信頼性 | 地域密着で、対応が丁寧な電気修理業者 |
| スピード | 即日対応が強みのクリーニング店 |
| ストーリー | 先代から続く製法で作る味噌屋 |
| 社会貢献性 | 障がい者雇用に力を入れる製造業者 |
「価格を比較されにくい会社」は、実はこのような**“価格以外の理由”で指名されている**のです。
価格競争に終止符を打つチェックリスト
以下の問いに「はい」が多いほど、価格以外の軸で戦えている証拠です。
| 質問 | はい・いいえ |
|---|---|
| 自社の強みを言葉で説明できるか? | □ はい □ いいえ |
| 値段を理由に断られることが少ないか? | □ はい □ いいえ |
| 過去の顧客がリピートしてくれるか? | □ はい □ いいえ |
| 自社にしかできないサービスがあるか? | □ はい □ いいえ |
| 「安い」と言われず「丁寧」「安心」と言われるか? | □ はい □ いいえ |
まとめ:価格を下げるのではなく、「選ばれる理由」を増やす
- 価格競争は、短期的には効果があっても、長期的には自滅への道
- 値段で選ばれる会社は、すぐに切り捨てられる
- 「価格で勝負」ではなく、「価値で指名される」状態を目指す
- そのために、今ある価値を言語化し、伝える力を鍛えることが何よりも大切
もう価格では戦わない――その決断が、あなたの会社を次のステージへ引き上げてくれます。
企業の本質的な価値創造とは何か──顧客志向と収益性の両立
なぜ「顧客第一」が利益につながるのか?
「顧客のために尽くすこと」と「利益を上げること」は、一見すると相反するように思えるかもしれません。
- 顧客満足を優先したら、価格が上げられないのでは?
- サービスを充実させたら、コストがかかりすぎるのでは?
しかし、本当に持続可能で高収益なビジネスは、顧客志向と利益の両立を実現しています。
つまり、「価値を与えることで、正当な対価を得る」という健全な構造です。
フレームワークで見る「価値創造」の基本構造:バリューチェーン分析
マイケル・ポーターが提唱した「バリューチェーン(価値連鎖)」を使えば、
企業がどの工程で顧客価値を生み出し、どう利益に変えているかが可視化されます。
以下は、中小製造業に当てはめた簡易版です:
| 活動 | 具体例 | 顧客価値 | 収益性 |
|---|---|---|---|
| 原材料調達 | 国産素材の使用 | 安心・安全 | 高単価許容 |
| 製造 | 職人の手作業工程 | 高品質 | 不良率低下=コスト削減 |
| 販売 | 説明重視の接客 | 理解→納得 | 客単価UP |
| アフターサポート | 修理・保証 | 安心継続 | 顧客生涯価値向上 |
バリューチェーンの各ポイントで「価値」と「利益」を同時に設計することで、顧客満足と経営成果が一致するのです。
「顧客志向」の誤解:単なるおもてなしではない
ここで注意したいのが、「顧客志向=サービス精神」ではないということ。
- なんでも無料にする
- 価格を下げる
- 要望にすべて応える
これは過剰対応であり、本質的な顧客志向ではありません。
真の顧客志向とは、「顧客の“成功”を支援すること」。
顧客が商品を通じて得たいのは、“機能”ではなく“成果”です。
事例:顧客志向で利益を最大化した地方工務店
背景
- 地方都市にある中規模工務店
- 大手ハウスメーカーに価格で勝てない
- 客層は地元の30〜50代、子育て世帯
取り組み
- 無料設計相談を廃止し、有料プランに変更(1万円)
- 「生活スタイル提案型」の営業に転換
- 家事導線や収納動線など、暮らし視点で設計
- 紹介率が3倍に増加、値引き要請がほぼゼロに
成果
- 受注単価20%アップ
- クレーム発生率 半減
- 営業1人あたりの粗利 1.4倍に
このように、「顧客に寄り添う=売上が下がる」ではなく、「正しい寄り添い方=売上が伸びる」のです。
顧客志向を「収益性」と両立させる3つのポイント
① 「成果」にフォーカスする提案をする
商品そのものではなく、「使った後どうなるか」を伝える。
- ✕ この機械は静かで省エネです
- 〇 この機械を導入すれば、1日1時間の作業短縮ができます
② 無理な値引きをしない「納得設計」を行う
- 顧客の要望と、予算と、成果のバランスを取る提案力
- 「なぜこの価格なのか」を丁寧に説明し、共感を得る
③ アフターサービスで顧客生涯価値(LTV)を最大化
- 売って終わりではなく、「その後の価値提供」に注力
- 定期フォロー、メンテナンス、アップセルの導線設計
「儲かる会社」は、実は“お客様のために”を徹底している
日本でも世界でも、長く愛されている会社は、例外なく「顧客志向」であり「高収益」です。
- トヨタ:改善と品質が顧客満足に直結
- ユニクロ:ニーズ分析×商品開発力
- 魚沼の米農家:顧客の声から作付方法を変更
どの企業も、「顧客を知る努力」「顧客に応える工夫」を惜しみません。
そしてそれは、すべて利益に直結しています。
顧客価値と収益性を両立するためのセルフチェック
| 質問 | はい・いいえ |
|---|---|
| 顧客の声を商品改善に反映しているか? | □ はい □ いいえ |
| 売上目標と顧客満足のKPIを両立させているか? | □ はい □ いいえ |
| 自社の商品・サービスが「成果」をもたらすと説明できるか? | □ はい □ いいえ |
| 値引きせずに売れた事例があるか? | □ はい □ いいえ |
| 紹介・リピートが売上の一定割合を占めているか? | □ はい □ いいえ |
まとめ:顧客志向こそが利益の源泉である
- 顧客志向は、利益を削るどころか、利益を最大化する仕組みである
- 「顧客満足を高めたら売上も上がった」企業は数多い
- 売るべきは“モノ”ではなく“成果”と“未来”
- 価格に頼らず、価値で勝負するには、顧客の期待を超える視点が必要
「どうすれば売れるか」ではなく、「どうすれば喜んでもらえるか」。
この問いを日常の中心に置いた企業だけが、選ばれ続ける企業になっていくのです。
真の「生産性」とは──売上の最大化こそが企業の使命
あなたの“生産性”の定義、間違っていませんか?
「生産性を上げる」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、
- 作業を効率化する
- 時間短縮を図る
- 人件費を抑える
というイメージではないでしょうか?
しかし、それはあくまで**“効率性”の話**です。
本来の生産性とは、
「どれだけの付加価値を、限られた資源で生み出せたか」
を問うものです。
つまり、削減や圧縮の話ではなく、価値創造の総量をどう最大化するかこそが、真の「生産性向上」なのです。
売上は「悪」ではない。企業の使命そのものである
「売上至上主義」と聞くとネガティブな印象を持つ方もいます。
しかし、私たち中小企業にとっての売上とは、
顧客からの「ありがとう」の総量にほかなりません。
売上とは、こういう式で成り立っています:
売上 = 顧客数 × 単価 × 購入頻度
この3要素を高める活動は、すべて顧客にとっての価値を高める活動であるべきです。
だからこそ、「売上の最大化」こそが企業の生産性を上げる最も正しい手段なのです。
よくある「生産性向上」の誤解5選
| 誤解 | 本来の意味 |
|---|---|
| 無駄を削れば生産性が上がる | 無駄を削っても、売上が増えなければ意味がない |
| 労働時間を減らすことが目的 | 単位時間あたりの売上・粗利を増やすことが目的 |
| 業務効率化ツールを入れれば良い | ツールは手段であり、成果を生まなければ無意味 |
| 社員数を減らすべき | 社員1人あたりの成果(粗利・売上)を増やすべき |
| 売上は現場任せ | 経営者が売上設計を主導すべき |
フレームワークで可視化する:「生産性向上」の4象限マトリクス
以下のマトリクスで、あなたの経営判断がどこに位置しているかを確認してみてください。
| 売上低い | 売上高い | |
|---|---|---|
| コスト高い | 赤字型(危険) | 成長型(再投資型) |
| コスト低い | 停滞型(維持型) | 理想型(高収益体質) |
多くの企業が「コストを下げて、売上を現状維持」しようとしますが、
それでは**「停滞型」**の罠にハマり、時間が経つほどにジリ貧になっていきます。
目指すべきは、「売上を高めながら、価値ある投資を続ける**理想型」**です。
生産性向上のために取り組むべき5つの施策
① 商品単価を上げるための価値設計
- 機能強化より、「顧客の未来」を描ける価値訴求へ
- 例:弁当店 → 「午後も眠くならない健康弁当」
② 顧客単価アップ:セット販売・定期契約の導入
- 客単価アップの設計は、少人数で売上を上げる要
- 例:住宅業者 → 保守点検・メンテナンス契約の付帯
③ 販売効率の見直し:営業1人あたりの売上増加
- 商談数より、成約率と客単価の最大化を意識
- 顧客リスト精査・提案書テンプレ活用などで成果向上
④ 顧客リピート率を上げる「アフター設計」
- 購入後のフォロー、メルマガ、会報誌、LINE
- 一度の売上より、「長期での顧客価値最大化」がカギ
⑤ 社員1人あたりの粗利目標の明確化と共有
- 給与だけでなく、個人の付加価値を評価する文化へ
- KPIを「時間」ではなく「成果」で管理する
ケーススタディ:町工場で「営業1人=年商1億」を実現した方法
- 製造業、従業員15名
- 価格競争が激しい下請け仕事ばかりで、利益が出にくかった
実施したこと
- 営業を単なる「注文受け」から「価値提案型営業」に切り替え
- クライアントの設計段階から打ち合わせに参加
- 設計の工夫で原価を抑える方法を提案し、価格に見合う“付加価値”を提供
結果
- クライアントから「◯◯さんに頼めば安心」と指名が増加
- 1人の営業で年間1億円の売上達成(粗利率 28%)
- 人数は増やさず、利益だけが伸び続ける体質に転換
まとめ:生産性とは「売上 × 意味 × 仕組み」である
- 真の生産性向上とは、「時間短縮」や「効率化」ではなく、売上の最大化による価値創造
- 単に削減するのではなく、売上を増やす設計こそが最優先
- 企業の存在意義は「価値を提供し、売上を得ること」。その本質に立ち戻ること
- 売上=感謝の総量と捉えれば、売上目標の立て方も変わる
あなたの会社がより多くの価値を提供し、
より多くの顧客に感謝され、その結果として「しっかりと稼ぐ」企業になっていただけることを願っています。
おわりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
本記事では、「安くすれば売れる」「コストを下げれば利益が出る」という思い込みから脱却し、
本質的な価値提供と利益の最大化を同時に実現するための視点をお伝えしました。
もし今あなたが、価格競争に巻き込まれていたり、
「コスト削減しか手がない」と感じているなら、
ぜひ一度、“売上の構造”を見直す機会を設けてみてください。
今すぐ行動に移さなければ現状は変わりません。
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