【徹底解説】資金調達に困る会社の共通点|貸借対照表から分かる銀行の本音

はじめに

企業経営において、「お金の使い方」 は社長の考え方を如実に反映します。どれだけ立派な経営理念を掲げていても、貸借対照表(BS)を見れば、その企業の実態が一目で分かる のです。

銀行は融資の際に決算書を細かくチェックします。特に、BSの「資産の部」にどのようなお金の使い方がされているか は、銀行の評価に大きく影響します。本業と関係のない投資や、不明瞭な貸付金が多ければ、「この会社は資金管理が甘い」と判断され、融資の審査が厳しくなる こともあります。

本記事では、以下のポイントについて詳しく解説します。

貸借対照表から見える社長の性格
本業に集中する社長とそうでない社長の違い
銀行が嫌う貸借対照表の特徴
資金調達における信用の重要性
失敗しないお金の使い方

また、銀行との関係を良好にし、融資を有利に進めるための具体的な戦略については、こちらの記事 も参考にしてください。

会社を成長させるためには、「お金の管理」と「信用の積み重ね」が不可欠 です。ぜひ、貸借対照表を見直し、自社のお金の使い方を最適化するヒント にしてください!

貸借対照表に表れる社長の性格

「社長の性格は貸借対照表(BS)に現れる」——これは単なる比喩ではなく、実際に企業経営の本質を突いた言葉です。貸借対照表とは、企業の財務状況を表す重要な決算書類の一つであり、これを見ることで「お金の使い方」が一目瞭然になります。つまり、どれだけ堅実な経営をしているか、あるいはどれだけ浪費が多いかが、貸借対照表を見れば明確に分かるのです。

例えば、BSの「資産の部」に何が多く計上されているかを見れば、社長の経営姿勢が分かります。

  • 事業に必要な設備投資が適切に行われているか?
  • 無駄な貸付金や、回収見込みの低い投資が多くないか?

これらの項目を見れば、社長がどのような判断をしてきたかが浮き彫りになります。「数字は嘘をつかない」と言われるのはこのためです。

一方で、社長自身は「うちはしっかり経営している」と思っていても、銀行がBSを見た途端に評価を下げるケースは少なくありません。その理由は「お金の使い方」にあります。無駄な投資や不要な資産が多ければ、いざ資金が必要になった時に銀行からの融資が受けにくくなるのです。

経営者として、「貸借対照表は自分の鏡」であるという意識を持ち、普段から適切なお金の使い方を心がけることが大切です。

本業に集中する社長とそうでない社長の違い

企業経営において、社長が本業に集中しているかどうかは、貸借対照表(BS)を見ればすぐに分かります。

本業に集中している社長は、資産の使い方が明確です。設備投資、運転資金の確保、人材への投資など、会社の成長に直結する支出が中心になっています。例えば、製造業であれば工場や機械設備、IT企業であれば最新の技術開発に投資するなど、事業を伸ばすためのお金の使い方をしています。

一方で、本業以外に気を取られている社長はどうでしょうか?
貸借対照表の「資産の部」を見ると、以下のような項目が目立つことがあります。

  • 貸付金(知人や関連会社に貸したお金)
  • 投資有価証券(本業と関係のない株やファンド)
  • 不動産投資(会社の事業に関係ない不動産購入)
  • 仮払金(使途不明の支出)

これらの項目が増えている場合、銀行から見れば「本業に集中していない」と判断されます。銀行は、融資をする際に「この会社は安定して利益を出し、確実に返済できるか?」を最も重視します。そのため、事業と無関係な資産が多いと、「社長の経営判断に一貫性がない」とみなされ、融資を受けにくくなるのです。

また、本業以外に手を出すことで、リスクも高まります。たとえば、安易な投資で損失を出し、資金繰りが悪化するケースは少なくありません。社長が「本業で稼ぐこと」よりも「投資で儲けよう」と考え始めた瞬間、会社の成長は鈍化し、最悪の場合、倒産のリスクすら生じます。

経営者として、常に「本業第一」の姿勢を貫くことが、安定した成長への近道です。貸借対照表を見直し、不必要な資産が増えていないかを定期的にチェックすることが重要です。

銀行が嫌う貸借対照表とは?

銀行が企業に融資をする際、最も重視するのは「本業の安定性」と「資金の使い方」です。では、銀行が融資をためらう貸借対照表(BS)にはどんな特徴があるのでしょうか?

銀行が嫌う3つのポイント

① 貸付金・投資が多すぎるBS

銀行が特に嫌うのは、「本業とは関係のない貸付金や投資」が多いBSです。
たとえば、以下のような項目が多い企業は警戒されます。

  • 貸付金(関連会社や知人への融資)
  • 投資有価証券(株式やファンド投資)
  • 不動産投資(本業とは関係のない土地や建物)

銀行は、融資した資金が「事業の成長」に使われることを前提にしています。にもかかわらず、社長が本業とは関係ない投資に手を出していると、「本当にこの会社にお金を貸して大丈夫か?」と疑われ、融資が難しくなるのです。

② 仮払金・使途不明の資産が多いBS

貸借対照表の「資産の部」に「仮払金」という項目が多く記載されていると、銀行は不信感を抱きます。仮払金とは、具体的な使い道が確定していない支出のことで、例えば以下のようなケースがあります。

  • 何に使ったか不明な経費の仮計上
  • 社長個人の支出を会社で負担している

銀行員がBSを見た際、「この会社のお金の流れは不透明だ」と判断されると、信用を失います。特に、仮払金が毎年増えている企業は要注意です。

③ 借入金が多すぎるBS

当然ながら、「借金まみれ」のBSも銀行は嫌います。
特に、以下のような状況だと、融資審査は厳しくなります。

  • 利益が出ていないのに、借入金が増えている
  • 借入金の返済負担が重く、キャッシュフローが悪化している
  • 資金繰りが厳しく、自転車操業になっている

銀行は「貸したお金が確実に返済されるか」を最重要視します。そのため、過剰な借入があると「この会社はもう限界では?」と判断され、追加融資を受けにくくなります。

銀行に信頼されるためには?

銀行が嫌うBSを避けるために、経営者が心がけるべきポイントは以下の通りです。

本業に集中し、無駄な貸付や投資をしない
仮払金や使途不明金を放置せず、クリアな会計を心がける
借入金を適正な範囲に抑え、資金繰りを安定させる

経営者は、「銀行がどう判断するか?」を常に意識し、財務管理を徹底することが重要です。貸借対照表は、会社の信用を左右する重要な指標です。ぜひ、銀行に嫌われないBSを作るように意識しましょう。

資金調達における信用の重要性

企業経営において、資金調達は避けて通れない課題です。事業を成長させるためには設備投資や人材採用が必要になり、それには資金が必要になります。しかし、どれだけ素晴らしいビジネスモデルを持っていても、「信用」がなければ銀行や投資家から資金を調達することはできません。

銀行が重視する「信用」とは?

銀行が企業に融資をする際、最も重要視するのは「信用」です。では、銀行が評価する「信用」とは具体的に何を指すのでしょうか?

決算書の信頼性
銀行は、決算書を通じて会社の財務状況を判断します。特に、以下の点を厳しくチェックします。

  • 売上や利益が安定しているか?
  • 資金の使い方が適切か?
  • 本業に集中しているか?(不明瞭な貸付や投資がないか?)

決算書の中身が不透明だったり、不自然な動きがあったりすると、「この会社は大丈夫か?」と疑われ、融資を受けるのが難しくなります。

銀行との取引履歴(リレーションシップ)
銀行は、過去の取引履歴を重視します。たとえば、以下のような企業は信頼を得やすくなります。

  • 毎月の返済を滞りなく行っている
  • 不必要な借入をせず、計画的に資金を管理している
  • 定期的に財務状況を銀行に報告し、情報を共有している

銀行は「お金を貸したら確実に返してくれる企業」に融資をしたいと考えています。そのため、日頃から銀行との関係を良好に保つことが大切です。

社長の経営姿勢
意外かもしれませんが、銀行は「社長自身の経営姿勢」も重視しています。たとえば、

  • 本業に真剣に取り組んでいるか?
  • 資金繰りに対する意識がしっかりしているか?
  • 無駄な投資や浪費をしていないか?

銀行員が企業を訪問した際、社長の言動や態度を見て、「この人にお金を貸して大丈夫か?」と判断します。いくら決算書の数字が良くても、社長が場当たり的な経営をしていれば、融資の審査は厳しくなります。

信用を失うと資金調達は不可能に

信用を一度失うと、銀行は二度と融資をしてくれません。特に、以下のような行動は致命的です。

銀行に嘘をつく(売上の水増し、不正会計)
返済を遅延する(約束を守らない)
本業と関係のない投資や貸付を繰り返す

一度でも「信用できない」と判断されると、今後の資金調達が困難になり、経営が行き詰まるリスクが高まります。

信用を積み重ねるために

資金調達をスムーズに行うためには、日頃から信用を積み重ねることが重要です。

決算書を整え、適切な財務管理を行う
銀行と定期的にコミュニケーションを取る
本業に集中し、不要な投資や貸付を避ける
借入は計画的に行い、確実に返済する

企業の成長には、銀行の信頼が欠かせません。長期的な視点で信用を築き、資金調達に困らない経営を目指しましょう。

失敗しないお金の使い方

経営者にとって「お金の使い方」は会社の命運を左右する重要な要素です。適切な投資をすれば企業は成長しますが、誤ったお金の使い方をすると、最悪の場合、会社が倒産することもあります。では、どのようにすれば「失敗しないお金の使い方」ができるのでしょうか?

1. 本業に資金を集中させる

最も重要なのは、 「本業の成長に直結する使い方をする」 ということです。例えば、次のような支出は、長期的に企業の成長につながる可能性が高いです。

設備投資(業務効率を向上させる機械・システムの導入)
人材投資(優秀な社員の採用・育成)
マーケティング(売上を伸ばすための広告・販促活動)

一方で、以下のような支出は慎重に検討する必要があります。

本業と関係のない投資(不動産、株式、仮想通貨など)
仲間や関連会社への貸付金(回収できないリスクが高い)
過剰な交際費(将来の利益につながらないもの)

本業に直接関係のない支出が増えると、資金繰りが悪化し、経営が不安定になります。経営者として、「この支出は本当に会社の成長につながるのか?」を常に考える習慣を持ちましょう。

2. キャッシュフローを最優先する

「利益が出ているのに会社が潰れる」——そんな企業は少なくありません。その多くは、 キャッシュフロー(お金の流れ)が悪化 したことが原因です。

例えば、次のような状況になると危険です。

❌ 売掛金の回収が遅れ、手元資金が足りなくなる
❌ 不要な在庫を抱えすぎて、資金が固定される
❌ 過剰な設備投資をして、資金がショートする

経営の基本は 「キャッシュ・イズ・キング」(現金は王様)という考え方です。どんなに利益が出ていても、手元に現金がなければ会社は存続できません。
したがって、次のような点に気をつける必要があります。

売掛金の回収を早める(長期の未回収を防ぐ)
在庫を適正に管理する(無駄な在庫を持たない)
借入金の返済計画を慎重に立てる(返済負担を軽減)

キャッシュフローを健全に保つことが、会社を安定して成長させるカギとなります。

3. 「お金を使わない」決断も重要

経営者は、「どこにお金を使うか」だけでなく、「どこに使わないか」を決めることも重要です。

たとえば、

  • 「今は投資のタイミングではない」と判断し、資金を温存する
  • 「この取引はリスクが高すぎる」と判断し、手を引く
  • 「この経費は削減できる」と考え、固定費を見直す

こうした「支出を抑える判断」が、経営を安定させることにつながります。

4. 「今のお金」だけでなく「未来のお金」を意識する

経営者は、「今あるお金」だけを見るのではなく、「将来の収益を生み出すお金の使い方」を考えなければなりません。

例えば、

  • 短期的な利益だけを追い求めると、長期的に成長できない
  • 今の利益をすべて使い切ると、不況や緊急事態に対応できない

そこで、次のような財務戦略を持つことが大切です。

内部留保をしっかり確保する(無駄な支出を減らし、手元資金を増やす)
長期的な視点で投資する(すぐにリターンがなくても、将来の成長につながる投資をする)

まとめ:賢いお金の使い方を身につけよう

失敗しないお金の使い方のポイントは、次の4つです。

1️⃣ 本業に資金を集中させる(無駄な投資はしない)
2️⃣ キャッシュフローを最優先する(現金がなくならないように管理)
3️⃣ お金を使わない決断もする(支出をコントロール)
4️⃣ 短期的な利益ではなく、長期的な成長を考える

「お金の使い方」ひとつで、会社の未来は大きく変わります。経営者として、冷静な判断力を持ち、会社を安定成長させるための資金管理を徹底しましょう。

おわりに

経営者にとって、お金の使い方は会社の未来を決める重要な要素です。貸借対照表を見れば、社長がどのような経営判断をしてきたのかがはっきりと分かります。本業に集中している企業は、健全な資産の構成を維持し、銀行からの信頼も厚くなります。一方で、不要な投資や曖昧な貸付が多い企業は、資金調達の壁にぶつかり、経営が苦しくなる可能性が高まります。

特に、資金調達において「信用」は絶対的な要素です。銀行は、企業の決算書だけでなく、社長の経営姿勢も見ています。「本業を大切にしているか?」「資金管理が適切か?」といった視点で判断されるため、普段から無駄な支出を抑え、資金繰りを健全に保つことが重要です。

今回の記事を通じて、貸借対照表の重要性や、お金の使い方がどのように経営に影響するのかをご理解いただけたかと思います。経営は日々の積み重ねです。今一度、自社の財務状況を見直し、将来の成長につながる健全な経営を心がけましょう。

当事務所では「補助金申請支援」や 「資金繰り改善」など
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