【資金調達の新常識】日本政策金融公庫の創業融資が使いやすくなった理由とは?

目次
はじめに
「起業したい!」と思ったとき、最初に直面するのが資金の問題です。
オフィスの賃貸費用、設備投資、広告宣伝費、人件費など、ビジネスを始めるには何かとお金がかかります。
しかし、多くの人が「自己資金が足りないから無理だ」と諦めてしまいます。
そんな方にとって心強い味方が、日本政策金融公庫の創業融資です。
そして、2024年4月1日から、この創業融資の仕組みが大きく変わり、自己資金なしでも融資を受けられるようになりました!
本記事では、
✅ 創業融資の基本と制度変更のポイント
✅ 自己資金要件の撤廃による影響
✅ 借入可能額や返済期間の拡大がもたらすメリット
✅ 民間金融機関の創業融資との比較と活用戦略
について詳しく解説します。
起業を考えている方、これから資金調達を検討している方にとって、この制度改正は絶好のチャンスです。
ぜひ最後まで読んで、創業資金の賢い調達方法を学んでください!
創業融資とは?日本政策金融公庫の役割と変化
1. 創業融資とは?
創業融資とは、新しく事業を始める人が、開業資金を調達するために金融機関から受ける融資のことです。特に、事業を始めたばかりの起業家は、銀行などの民間金融機関からの融資が難しいため、政府系金融機関である日本政策金融公庫(以下、公庫)が提供する創業融資は、多くの起業家にとって重要な資金調達手段となっています。
2. 日本政策金融公庫とは?
公庫は、政府100%出資の金融機関であり、一般の銀行と異なり、起業家や中小企業の支援を目的とした融資を提供しています。特に、担保や保証人が不要な融資制度が充実しており、事業経験が少ない創業者でも資金調達がしやすいのが特徴です。
3. 2024年4月1日からの大きな変化
これまで公庫では、「新創業融資制度」という名前で、無担保・無保証人の創業融資を提供していました。しかし、2024年3月31日をもってこの制度が廃止され、4月1日からは「新規開業資金」の中で無担保・無保証人の融資を受けられる形に変更されました。
この変更の背景には、より多くの起業家に資金調達の機会を提供するための制度改革があります。特に、自己資金要件の撤廃や融資限度額の大幅な増額が注目されています。
新創業融資制度の終了と新規開業資金の変更点
1. 新創業融資制度の特徴と廃止の背景
これまで、日本政策金融公庫では「新創業融資制度」を提供していました。この制度の最大の特徴は、無担保・無保証人で融資を受けられることでした。つまり、起業家が個人で借金を背負うリスクを負わずに、法人として資金を調達できる仕組みでした。
しかし、この制度は2024年3月31日で廃止され、代わりに「新規開業資金」の枠内で同様の条件の融資が受けられるようになりました。
なぜこの変更が行われたのでしょうか?背景には、公庫が創業支援をより広く、柔軟に提供するための制度改正があります。
2. 「新規開業資金」への統合による変更点
新創業融資制度の廃止に伴い、「新規開業資金」の枠内で無担保・無保証人の融資を受けられる形に統合されました。これによって、制度の名称は変わりましたが、実際の融資条件はむしろ緩和され、より使いやすくなっています。
主な変更点を以下の表にまとめました。
| 項目 | 旧:新創業融資制度 | 新:新規開業資金(2024年4月〜) |
|---|---|---|
| 無担保・無保証人 | 可能 | 可能(継続) |
| 自己資金要件 | 必要(目安1/10) | 撤廃 |
| 融資限度額 | 3,000万円(運転資金は1,500万円) | 7,200万円(運転資金は4,800万円) |
| 返済期間 | 運転資金7年以内 | 運転資金10年以内 |
| 据置期間(返済猶予) | 2年以内 | 5年以内 |
このように、新規開業資金への統合によって、特に以下の3つのポイントが大きく改善されました。
- 自己資金要件の撤廃 → 事業開始時の自己資金がゼロでも融資を受けられる
- 融資限度額の大幅増額 → 以前の2倍以上の資金調達が可能
- 返済期間と据置期間の延長 → 返済負担が軽減され、長期的な事業計画が立てやすい
この制度変更により、これまで資金調達のハードルが高かった人でも、融資を活用しやすくなっています。
自己資金要件の撤廃がもたらす影響
1. 自己資金要件とは?
これまでの創業融資では、融資を受けるために「自己資金」が必要とされていました。自己資金とは、起業家自身が貯めたお金のことで、創業資金のうち一定割合(通常1/10以上)を自分で用意する必要があったのです。
例えば、1,000万円の創業資金が必要な場合、公庫から900万円の融資を受けるためには、最低でも100万円の自己資金を準備しなければなりませんでした。しかし、2024年4月の制度改正により、この自己資金要件が撤廃されました。
2. 自己資金要件撤廃のメリット
自己資金要件がなくなることで、起業家にとって以下のようなメリットがあります。
① 貯金が少なくても起業できる
これまで自己資金を貯めるのに時間がかかり、起業を断念したり、開業時期が遅れたりするケースがありました。自己資金要件がなくなることで、事業アイデアをすぐに実現しやすくなります。
② 創業資金をより多く確保できる
これまでのルールでは、自己資金が少ないと融資額も少なくなるため、開業後の運転資金が不足しがちでした。自己資金要件がなくなることで、最初から十分な資金を確保し、余裕を持って事業をスタートできるようになります。
③ 家族や知人からの借入れが不要になる
以前は「自己資金」として認められるのは自分で貯めたお金のみであり、親や知人からの借入れは認められないケースがありました。しかし、自己資金要件がなくなったことで、身内からの資金調達に頼らずに済むようになります。
3. 注意すべきポイント
自己資金要件が撤廃されたとはいえ、次のような点には注意が必要です。
① 審査は引き続き厳格に行われる
自己資金が不要になったからといって、誰でも簡単に融資が受けられるわけではありません。創業計画の内容や、過去の信用情報(例:クレジットカードの支払い遅延など)をもとに厳しく審査されます。
② 事業経験や計画の信頼性が重要
公庫は、申請者の過去の経歴や事業計画の実現性を重視します。まったく経験のない業種での起業や、計画が不明確な場合、融資の審査に通るのは難しくなります。
③ すべての資金を融資に頼るのはリスク
自己資金なしで融資を受けられるとはいえ、事業が軌道に乗るまでの**予備資金(生活費や緊急資金)も考慮する必要があります。**すべてを融資でまかなうと、資金繰りが厳しくなる可能性もあるため、慎重な資金計画が求められます。
まとめ
自己資金要件の撤廃により、貯金が少なくても起業しやすくなったのは大きなメリットです。しかし、審査が厳格であることや、事業計画の信頼性が重要になる点には注意が必要です。
融資限度額・返済期間の変更点とその意義
1. 変更点の概要
2024年4月の制度改正では、「新規開業資金」における融資限度額の増額と返済期間の延長が行われました。具体的な変更点は以下のとおりです。
| 項目 | 旧制度(〜2024年3月) | 新制度(2024年4月〜) |
|---|---|---|
| 融資限度額 | 3,000万円(運転資金は1,500万円) | 7,200万円(運転資金は4,800万円) |
| 返済期間 | 設備資金:20年以内 運転資金:7年以内 | 設備資金:20年以内(変更なし)<br>運転資金:10年以内 |
| 据置期間(返済猶予) | 最大2年 | 最大5年 |
これにより、創業時に調達できる資金が大幅に増え、返済期間の柔軟性も向上しました。
2. 融資限度額の増額のメリット
① 大規模な事業にも対応可能に
従来は最大3,000万円までしか融資を受けられませんでしたが、新制度では最大7,200万円まで借りられます。これにより、設備投資が必要な業種(飲食店・製造業・IT事業など)でも、より余裕をもって事業をスタートできるようになりました。
② 運転資金の融資枠拡大で資金繰りが安定
運転資金の上限も1,500万円から4,800万円に増額されました。これにより、開業直後の資金繰りが安定し、売上が軌道に乗るまでの期間を乗り切りやすくなります。
3. 返済期間の延長のメリット
① 月々の返済負担が軽減される
運転資金の返済期間が7年から10年に延長されたことで、月々の返済額を抑えることができます。例えば、1,000万円を借りた場合の毎月の返済額を試算すると以下のようになります。
| 借入額 | 返済期間7年(旧制度) | 返済期間10年(新制度) |
|---|---|---|
| 1,000万円 | 月額約12万円 | 月額約8.5万円 |
このように、月々の負担が軽減されることで、事業運営の余裕が生まれます。
② 据置期間の延長で開業後の負担が軽減
据置期間とは、借入後に元本の返済を猶予してもらえる期間のことです。従来の最大2年から、最大5年に延長されたため、開業直後の資金繰りをさらに安定させることができます。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
| 借入額 | 据置期間2年(旧制度) | 据置期間5年(新制度) |
|---|---|---|
| 1,000万円 | 2年間は利息のみ支払い | 5年間は利息のみ支払い |
| 3年目から元本返済開始 | 6年目から元本返済開始 |
つまり、売上が軌道に乗るまでの時間をしっかり確保できるため、開業後すぐに資金繰りに追われるリスクを減らすことができます。
4. 注意点
① 融資額が増えても無計画な借入れは危険
「7,200万円まで借りられるから」といって、必要以上に借入れをすると、返済の負担が大きくなります。創業計画をしっかり立て、本当に必要な金額だけを借りることが重要です。
② 返済期間が長い=総返済額は増える
返済期間を延ばせば月々の負担は減りますが、支払う利息の総額は増えます。金利を考慮し、なるべく早めに返済できる計画を立てることが重要です。
③ 据置期間が長い=その間の利息負担は続く
据置期間が長いと、**元本返済は猶予されますが、利息の支払いは続きます。**事業のキャッシュフローを考慮し、適切な据置期間を設定しましょう。
まとめ
今回の制度改正によって、
✅ 借入可能額が大幅に増加し、より多くの資金調達が可能になった
✅ 運転資金の返済期間が延び、月々の負担が軽減された
✅ 据置期間の延長で、開業後の資金繰りが安定しやすくなった
というメリットがあります。しかし、融資額や返済期間を安易に設定すると、総返済額の増加や資金繰りの悪化につながる可能性もあるため、事業計画をしっかり立てた上で活用することが重要です。
民間金融機関の創業融資制度との比較と活用戦略
1. 民間金融機関の創業融資とは?
日本政策金融公庫だけでなく、民間の銀行や信用金庫でも創業融資制度が用意されています。その代表的なものが、**「スタートアップ創出促進保証制度」**です。
この制度は、信用保証協会の保証を受けることで、銀行や信用金庫から創業資金を借りられる仕組みです。主に創業5年未満の企業が対象となり、以下の特徴があります。
| 項目 | 日本政策金融公庫(新規開業資金) | 民間金融機関(スタートアップ創出促進保証制度) |
|---|---|---|
| 無担保・無保証人 | 可能 | 可能 |
| 自己資金要件 | 不要 | 原則不要(保証協会の判断による) |
| 融資限度額 | 7,200万円(運転資金4,800万円) | 3,500万円 |
| 返済期間 | 設備資金:20年以内 運転資金:10年以内 | 設備資金:10年以内 運転資金:7年以内 |
| 据置期間(返済猶予) | 最大5年 | 最大2年(保証協会の判断による) |
| 金利 | 低め(1〜2%台が一般的) | やや高め(2〜4%台が一般的) |
| 審査の難易度 | 比較的通りやすい | 厳しめ(銀行の審査+保証協会の審査) |
2. 日本政策金融公庫と民間金融機関のどちらを選ぶべきか?
① まずは日本政策金融公庫を活用するのがベスト
公庫の融資は、金利が低く、審査も比較的柔軟で、返済条件も緩やかです。そのため、最初の創業資金としては、公庫の**「新規開業資金」**を利用するのが最も適した選択肢になります。
② 次のステップで民間金融機関の融資を活用する
公庫の融資だけでは資金が足りない場合や、事業が軌道に乗った後に追加資金が必要になった場合には、民間金融機関の**「スタートアップ創出促進保証制度」**を利用するのが有効です。
この順番で利用することで、創業時の資金調達をスムーズに進められ、事業の成長に合わせた追加資金調達が可能になります。
3. 創業融資を成功させるポイント
① 事業計画書の精度を高める
融資の審査では、「事業計画書の内容」が最も重要です。具体的には、以下のポイントを押さえて作成すると、審査が通りやすくなります。
✅ 事業の目的と市場ニーズを明確にする
✅ 競合との差別化ポイントを説明する
✅ 収益モデルを具体的に示す
✅ 売上・利益の見込みを現実的に試算する
✅ 資金の使い道を詳細に記載する
② 個人の信用情報を整えておく
融資の審査では、個人の信用情報(クレジットカードの支払い履歴、ローンの返済履歴など)が重要になります。過去に滞納や延滞があると、審査が不利になるため、創業前に自分の信用情報を確認しておきましょう。
③ 銀行や信用金庫との関係を築く
創業時は公庫を利用し、その後の追加融資を民間金融機関で受ける場合、最初から信用金庫や銀行と良好な関係を築いておくことが大切です。法人の銀行口座を開設し、日常的に取引を行うことで、融資審査の際に有利になることがあります。
まとめ
✅ 最初の創業資金は、日本政策金融公庫の「新規開業資金」を活用するのがベスト
✅ 事業が成長し、追加資金が必要になったら、民間金融機関の「スタートアップ創出促進保証制度」を活用
✅ 事業計画書の作成や信用情報の管理を徹底し、融資の審査を通りやすくする
このように、公庫と民間金融機関の融資制度を適切に使い分けることで、資金調達をスムーズに進めることができます。
おわりに
創業を考えている方にとって、資金調達は避けて通れない重要なステップです。
しかし、2024年4月の日本政策金融公庫の制度変更により、これまで融資の大きなハードルだった自己資金要件が撤廃され、借入可能額も最大7,200万円まで増額されました。
この改革により、貯金が少ない方でもスピーディに起業できる環境が整いました。さらに、据置期間の延長によって、開業直後の資金繰りの負担も軽減されています。
とはいえ、「融資が受けやすくなった=無計画に借りてOK」というわけではありません。
審査では、事業計画の信頼性や経営者の過去の信用情報が厳しくチェックされます。
したがって、
✅ 事業計画をしっかり作る
✅ 信用情報を整えておく
✅ 公庫と民間金融機関の融資を賢く使い分ける
といったポイントを押さえることが、成功への鍵となります。
「起業したいけれど、資金面が不安…」と悩んでいる方は、今が大きなチャンスです!
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