【徹底解説】「知らなかった…」複数の金融機関と取引する本当のメリットと注意点

目次

はじめに

「信用保証協会付き融資なら、どの銀行から借りても同じ」と思っていませんか?

実は、同じ保証協会付き融資でも、銀行ごとに融資条件や今後の取引展開に大きな違いが出ることがあります。また、「とりあえず保証協会付きで借りておけば安心」と考えていると、いざ業績が悪化したときに資金調達の選択肢が狭まるリスクもあります。

本記事では、信用保証協会付き融資の仕組みや、プロパー融資との違い、複数の金融機関と取引するメリット、そして最適な資金調達戦略 について詳しく解説します。

中小企業が持続的に成長するためには、「いざというときに資金を確保できる状態を作っておくこと」 が非常に重要です。保証協会の枠をどのように活用し、どうやってプロパー融資に移行していくべきなのか、具体的な方法をお伝えします。

これからの資金調達に役立つ実践的な内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

信用保証協会付き融資とは?仕組みを解説

企業が銀行から融資を受ける際、「信用力」が大きなハードルになります。特に創業間もない企業や、直近の決算で赤字を出している企業は、銀行が貸し倒れリスクを恐れて融資を渋るケースが多いです。

そんなときに役立つのが「信用保証協会付き融資」です。

信用保証協会の役割とは?

信用保証協会とは、中小企業の資金調達を支援する公的機関です。銀行が「この企業に貸して大丈夫か?」と判断できない場合、信用保証協会が企業の「保証人」となり、万が一企業が返済できなくなった場合に代わりに返済(代位弁済)してくれる仕組みになっています。

つまり、企業 → 銀行の間に「信用保証協会」が入ることで、銀行が安心して融資を実行できるのです。

信用保証協会付き融資の流れ

  1. 企業が銀行に融資を申し込む
  2. 銀行が信用保証協会に保証を依頼
  3. 信用保証協会が審査を行い、保証を承諾
  4. 銀行が融資を実行
  5. 企業が銀行に返済
  6. もし企業が返済不能になった場合、信用保証協会が銀行に代位弁済
  7. 企業は、今度は信用保証協会に返済義務が残る

「保証協会付き融資=借金が消える」ではない!

ここで誤解しがちなのが、「保証協会が肩代わりしてくれるから、借金がチャラになる」という考えです。実際は、信用保証協会が銀行に返済してくれた後、企業は今度は信用保証協会に対して返済を続ける必要があります。


ここまでで、信用保証協会付き融資の仕組みを理解できましたね。次は「責任共有制度と銀行との関係」について解説していきます。

責任共有制度とは?銀行との関係性を理解する

信用保証協会付き融資には「責任共有制度」という仕組みが導入されています。これは、銀行が融資をする際に「100%信用保証協会に頼るのではなく、一部は自分たちもリスクを負うべき」という考えに基づいた制度です。

責任共有制度の概要

  • かつては 信用保証協会が融資の100%を保証 していました。
  • しかし、2007年から 「責任共有制度」 が導入され、銀行も融資額の一部(通常20%)のリスクを負担するようになりました。
  • 具体的には、企業が返済不能になった場合、信用保証協会が 80%を銀行に代位弁済 し、銀行は残り 20%の損失を負担 します。
制度の違い信用保証協会の負担銀行の負担
旧制度(100%保証)100%0%
責任共有制度(現行)80%20%

※ただし、特例として コロナ関連のセーフティネット保証4号・5号、危機関連保証 は100%保証となっています。


銀行の姿勢が変わったポイント

責任共有制度が導入されたことで、銀行も「貸し倒れリスク」を完全には避けられなくなりました。これにより、銀行は保証協会付き融資であっても、以前より 融資審査を厳しくする傾向 にあります。

以前は、「信用保証協会が保証するなら銀行はノーリスクだから貸してくれる」と考えられていましたが、現在では 「銀行も20%のリスクを負うなら、慎重に審査しよう」 という姿勢になっています。


銀行は「本気で付き合う企業」をどう見ているか?

責任共有制度の影響で、銀行が企業を見る目も変わりました。

  1. 「プロパー融資を受けているか?」
    • 銀行は「保証協会頼みではなく、自分たちのリスクで融資できる企業か」を見ています。
    • プロパー融資(保証なしの銀行独自融資)を受けている企業は、金融機関からの信用が高くなります。
  2. 「業績が安定しているか?」
    • 直近の決算が赤字だと、保証協会の審査が厳しくなるため、銀行は慎重になります。
  3. 「将来的に取引を拡大できるか?」
    • 銀行は、将来的にプロパー融資に切り替えられる企業を優先的に支援する傾向があります。

ここまでで、責任共有制度が導入されたことで、銀行の融資姿勢が変わり、企業側も賢く資金調達を考える必要がある ことがわかりましたね。

保証協会付き融資の特徴

信用保証協会が保証人になるため、銀行が貸しやすい
創業間もない企業や、赤字決算の企業でも融資を受けやすい
銀行側のリスクが少ないため、比較的金利が低い傾向がある
責任共有制度により、銀行も20%のリスクを負う(通常時)

デメリット保証料が発生する(年0.5~2%程度)
将来的なプロパー融資への移行が難しくなる
信用保証協会の審査が必要なため、融資実行までに時間がかかる


プロパー融資の特徴

銀行が独自に審査を行い、保証協会を介さずに融資する
企業の信用力が高いと、保証料なしで低金利で借りられることもある
将来的な融資枠の拡大がしやすい

デメリット銀行が100%リスクを負うため、審査が厳しい
創業間もない企業や赤字決算の企業は、基本的に対象外
金融機関との関係性が重要(長期的な取引が求められる)


保証協会付き融資 vs プロパー融資 比較表

項目保証協会付き融資プロパー融資
審査の基準保証協会と銀行の審査銀行独自の審査
借りやすさ比較的借りやすい審査が厳しい
保証人信用保証協会なし(企業の信用力次第)
金利低め(保証料あり)企業の信用次第で変動
返済不能時の対応信用保証協会が代位弁済銀行が直接対応
信用力向上低い高い

どちらを選ぶべきか?

創業間もない企業や、業績が不安定な場合保証協会付き融資 を利用
業績が安定し、銀行と良好な関係を築ける場合プロパー融資 を目指す

注意点 保証協会付き融資は 「プロパー融資へのステップ」 と考えるべきです。長期的には、保証協会の枠を温存し、プロパー融資を増やすことが資金調達の安定につながります。


ここまでで、「保証協会付き融資とプロパー融資の違い」 を理解できましたね。
次は、「複数の金融機関と取引するメリットと注意点」 について解説します。

複数の金融機関と取引するメリットと注意点

企業の資金調達戦略では、「複数の金融機関と取引を持つこと」 が重要です。
一つの銀行だけに依存していると、資金繰りが厳しくなった際に対応できなくなるリスクがあります。

複数の金融機関と取引するメリット

資金調達の選択肢が増える

  • 銀行ごとに融資の基準や姿勢が異なるため、A銀行で断られてもB信用金庫では借りられるケースがある。
  • 万が一、メインバンクの融資が厳しくなった場合でも、他の銀行から資金調達ができる。

金利や融資条件の交渉力が上がる

  • 競争原理が働くため、「他行と比較した結果、こちらの方が良い条件を提示できますか?」 と交渉しやすくなる。
  • 特に プロパー融資 の金利は交渉余地があるため、複数行と取引することで有利な条件を引き出せる。

プロパー融資の窓口を増やせる

  • 最終的には 保証協会付き融資ではなく、プロパー融資で資金調達できる状態 を目指すべき。
  • 取引金融機関が増えることで、プロパー融資に積極的な銀行を見つけやすくなる。

「いざ」というときに助けてもらえる

  • 企業の業績が悪化した際、メインバンクだけでは支えきれない可能性がある。
  • 日頃から複数の金融機関と関係を築いておくことで、緊急時に頼れる先が増える。

複数の金融機関と取引する際の注意点

ただ数を増やせば良いわけではない!

  • あまりにも多くの銀行と取引をしてしまうと、管理が複雑になり、各行の関係が薄くなる
  • 目安としては 「3〜4行程度」 を目標にすると良い。

保証協会付き融資ばかりにならないようにする

  • 例えば、A信用金庫・B信用金庫・C銀行と3行取引があったとしても、すべて保証協会付き融資ならば 結局は同じ保証協会の枠を使っているだけ なので分散の意味がない。
  • 1つはプロパー融資を出してくれる金融機関を確保することが重要

銀行の格付けを意識する

  • 各金融機関は、企業を独自の「格付け(信用ランク)」で評価している。
  • 取引が増えすぎて財務状況が不透明になると、かえって格付けが悪化し、融資条件が悪くなることがある。
  • 例えば、「すでに3行から借りているのに、新たな銀行が融資を出すのは難しい」 という判断をされることも。

プロパー融資を狙うなら、信頼関係が必要

  • プロパー融資を引き出すためには、銀行との長期的な関係構築が不可欠
  • 決算書や試算表を定期的に提出し、経営状況をオープンにすることで、銀行の信用を得られる。

「良い取引金融機関の組み合わせ」とは?

銀行の種類取引目的
メインバンク(大手銀行 or 地銀)長期的なプロパー融資・メインの資金調達
信用金庫 or 第二地銀事業拡大時の資金調達・地域密着型の支援
ネット銀行 or 信用組合少額融資や運転資金の確保

このように、役割を分けて取引をすることが理想的 です。


ここまでで、「複数の金融機関と取引するメリットと注意点」を理解できましたね。

最適な資金調達戦略とは?保証協会の枠を賢く使う方法

中小企業が資金調達をする際、最も重要なのは 「将来を見据えた戦略的な借入れ」 です。ただ単に借りられるだけ借りるのではなく、保証協会の枠を温存し、プロパー融資を増やす ことで、より柔軟な資金調達が可能になります。


「保証協会の枠」を賢く使うための4つのポイント

保証協会付き融資は「最後の手段」と考える

  • 保証協会付き融資は、業績が悪化したときに使う「保険」 だと考えましょう。
  • 経営が安定しているうちは、できる限り プロパー融資 で資金調達をするのがベスト。

プロパー融資を出す銀行を見つける

  • 保証協会付き融資ばかりに頼っていると、いざというときに枠が残っていません。
  • 「プロパー融資を出してくれる銀行を探すこと」 が、長期的な資金調達の成功につながります。

プロパー融資を引き出しやすい銀行の特徴

銀行の種類プロパー融資の可能性特徴
メガバンク△(大企業向けが多い)融資額が大きいが、審査が厳しい
地方銀行○(中小企業向け)企業との関係性を重視
信用金庫◎(積極的)地域密着型で、長期の取引が有利

「うちの会社にはプロパー融資は無理」と思い込まずに、複数の銀行に打診してみることが大切です。

「保証協会付き融資」と「プロパー融資」をバランスよく組み合わせる

  • 「すべて保証協会付き」=融資のリスク分散にならない
  • 例えば、以下のように組み合わせるのが理想的です。
金融機関融資額融資の種類
A信用金庫3,000万円保証協会付き融資
B地方銀行2,000万円プロパー融資
Cメガバンク5,000万円プロパー融資

このように、一部は保証協会付き、残りはプロパー融資 にすることで、保証協会の枠を温存できます。

銀行との関係を強化する

  • プロパー融資を出してもらうためには、銀行との信頼関係が不可欠です。
  • 具体的には、以下のような行動を心がけると良いでしょう。

定期的に試算表・決算書を提出する
資金繰り計画を共有し、銀行に先回りして相談する
短期融資をきちんと返済し、実績を積む

銀行は、「この企業はしっかり資金管理ができている」と判断すれば、より積極的に融資をしてくれます。


まとめ

保証協会付き融資は「緊急用の資金」 と考え、普段はプロパー融資を活用する
複数の金融機関と取引し、プロパー融資を出してくれる銀行を確保する
融資の種類をバランスよく組み合わせ、保証協会の枠を温存する
銀行との関係を強化し、信頼を得ることでプロパー融資の可能性を高める

おわりに

企業経営において、資金調達は常に重要なテーマです。特に中小企業では、信用保証協会付き融資を活用する場面が多いですが、その使い方を誤ると、いざというときに資金繰りに困るリスクがあります。

本記事で解説したように、保証協会付き融資は「最後の手段」として温存し、プロパー融資の窓口を増やすことが理想的 です。メインバンクだけに依存せず、複数の金融機関と取引を持ち、保証協会の枠を賢く使いながら、長期的に安定した資金調達の体制を整えることが重要になります。

また、銀行との信頼関係を築くことも欠かせません。定期的な試算表の提出や、資金繰り計画の共有を通じて、銀行に「この企業なら安心して貸せる」と思ってもらうことが、将来的なプロパー融資獲得につながります。

今後の資金調達の戦略を見直し、自社にとって最適な融資の組み合わせを考えてみてください。金融機関との関係を強化し、経営の安定と成長を実現するための第一歩を踏み出しましょう。

当事務所では「補助金申請支援」や 「資金繰り改善」など
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